【事故物件のお祓い】依頼先や料金相場、当日の服装マナーなどを解説

事故物件 お祓い

自分が所有しているマンションなどの住宅物件が事故物件になってしまった時、お祓いをして物件を清めたいと考える方もいるのではないでしょうか。

事故物件、つまり心理的瑕疵物件は、借主に対する告知義務があります。

借主や購入者にしっかりとお祓いしていることを伝えれば、借主や購入者の印象もだいぶ変わるケースがあるのです。

オカルト的なものとして、お祓いをあまり信用しない人がいる一方で、霊感が強い方の中には、住まいの中で夜間に音が鳴る現象や不運な出来事の原因を、霊によるものと信じる人もいます。

そんな人は、お祓いや供養を行えば、霊魂が鎮められたと信じて安心して住んでくれます。

事故物件は、不動産投資における家賃収入減に直結します。

この記事では、事故物件になった部屋や建物をお祓いするには、どこに依頼すればよいのか、また料金がどのくらいかかり、どのような準備が必要なのか解説します。

事故物件のお祓いはお寺の住職に依頼しよう

お寺
事故物件では、借主に恐怖心を抱かせる心霊現象が起こるかもしれません。

このような場合、事故物件のお祓いはどこに依頼するべきでしょうか。

お祓いの専門家といえば、やはりお寺の住職に依頼する場合が多いです。

自分の先祖のお墓があるお寺の住職に依頼する

まず自分の先祖のお墓があるお寺の住職に物件のお清めの可否について尋ねてみるのが、もっとも早い依頼方法です。

ただし、実家から離れて生活していたり、お寺が物件から遠く離れた場所にある場合、依頼しても現地まで来てもらえない可能性もあります。

事故物件付近にある寺の住職に依頼するのもひとつ

自分の先祖のお墓がある寺の住職に依頼できない場合、事故物件の付近にあるお寺に問い合わせましょう。

どのお寺もお祓いを実施しているとは限りませんが、要望に対して無下に断る僧侶の方は少ないです。

地域に昔から根付いたお寺であれば、地元で発生する数々の心霊現象の事実や、お祓いの方法を知っていることもあります。

最近では、インターネットで活動や情報を宣伝するウェブサイトを作っている寺もあります。

そうしたお寺に電話やメールで問い合わせてみるとよいでしょう。

お寺の中には、お祓いの依頼方法を詳しく記載しているウェブサイトもあります。

事故物件のお祓いの料金相場

事故物件になってしまった場合、どの程度の料金を払えばお祓いを依頼できるのでしょうか。

事故物件で起きた死因により料金相場は異なる

実施しているお寺によると、お祓いの料金は鎮める霊と建物の規模によって変わるそうです。

例えば、住人が病気による自然死や孤独死の場合、人間が無念な想いの中で亡くなっているのではなく、自然の成り行きで亡くなっていることが多いです。

お祓いは、その場所に残った霊魂の現世への未練の強さによって、必要となる時間や祈祷が変わります。

それほど未練が強くなく、部屋に漂っている霊魂を成仏させるだけあれば、それほど準備が必要ないため費用も安いです。

お寺の住職に事故物件のお祓いを依頼する場合、料金相場は以下のとおりです。

  • 病死・・・3万円前後
  • 自殺・・・5万円前後
  • 殺人事件・・・7万円前後
  • 無理心中・・・10万円前後

自殺者はこの世を去ることを自ら選択したため、無念の思いが孤独死や自然死よりも強いです。

まだ現世に未練のある霊が残っているため、しっかりとお祓いをしなければいけません。そのため、孤独死や自然死よりも料金が高くなります。

さらに、成仏に際して厳然とした祈祷や作法を取らなければいけないのは、殺人事件や無理心中があった場合です。

他殺、つまり殺人事件などに巻き込まれて亡くなった人たちは、理不尽な理由でこの世を去った人たちです。

人生に夢を抱き、目標を掲げ、まだまだ、これからも生き続けたいと願っていたに違いありません。そのため、現世への思いと執着の念は非常に強いといえます。

僧侶や神職の方は天に御霊を送り届ける祭壇を準備し、時間をかけて祈祷をおこなわなければいけません。

その上、無理心中は自殺と殺人の両面がありますから、より鎮魂の作法をしっかりとこなす必要があります。

殺人事件や無理心中のあった事故物件をお祓いする場合、病死や自殺の倍近い料金がかかるケースが多いです。

事故物件の建物が大きいほど料金も上がる

事故物件をお祓いする費用は、建物や部屋の規模によっても相場が変わります。

例えば、アパートの部屋で殺人事件が起きた場合、事故物件となった部屋だけお祓いすれば済みます。

しかし、家の中で殺人事件が発生した場合は家全体、ビル火災で死者が多数出たような場合は建物全体にお祓いが必要です。

家全体や建物全体にお祓いをおこなう場合、それだけ手間も時間もかかります。

部屋単位・家単位・建物や土地全体の順に、お祓いにかかる料金が上がると覚えておきましょう。

  • 部屋のみ・・・約3万円
  • 家全体・・・約8万円
  • 建物や土地全体・・・10万円以上

お寺の住職や神職者によっては「お気持ちだけで十分です」とお祓い料金は受け取らず、交通費や供え物などの実費のみの請求に収まる場合もあります。

しかし、そうした場合でも、無料というのは大変失礼ですので、マナーとして最低3万円程度のお礼を渡しましょう。

事故物件のお祓いにかかる時間

祈祷時間
事故物件のお祓いする場合、どのくらい時間がかかるのでしょうか。

死者の数や事故内容などに応じて、お祓いにかかる時間も料金同様に異なります。

お祓いにかかる時間は死者の人数や事故内容で変わる

事故物件のお祓いにかかる時間は、事件の内容や状況、建物の大きさによって変わります。

祭壇などを作って祈祷するだけであれば、所要時間は30分程度です。

ただし、建物が大きい場合や死者が複数いる場合、祭壇も大きく供え物の量は多いため、準備に時間がかかります。

死因が殺人や無理心中だとお祓いの時間も長くなる

霊の残留思念が強い殺人や無理心中の場合、より丁寧にお祓いしなければいけません。

単純な自然死は30分未満で終わりますが、無理心中や複数の死者が出た事故は、さらに祈祷が10分以上長くなることもあります

お祓い以外にも打ち合わせする準備時間も必要

お祓い自体にかかる時間だけでなく、打ち合わせや説明にかかる時間も忘れてはいけません。

亡くなった理由や事情など、お祓いの前には僧侶や神職の方からさまざまなことを聞かれます。

準備からお祓い、祭壇を撤去するまでの時間は、およそ1時半から2時間以上と見積もっておきましょう。

また祈祷する方が交通事情で到着が遅れる場合も留意しなければなりません。

ですので、お祓いをおこなう当日は、あらかじめ準備時間を確保しておいた方がよいでしょう。

事故物件のお祓いをおこなうべきタイミング

事故物件のお祓いをおこなうのは、いつ頃がよいのでしょうか。

結論からいうと、お祓いをおこなう場合に決まったタイミングはありません。

自分の都合が良い時、もしくは借主が入る直前など、自分の予定にあわせたタイミングで実施しましょう。

壁紙などを張替える前

事故物件になった場合、大抵は壁や床などに血痕や体液が染み付いています。そこで、痕跡が残っている部分の張り替えを行います。

特殊清掃業者の清掃後は壁紙が張り替えられ、雰囲気はガラリと変わるものですが、その前にお祓いをおこなうのもよいでしょう。

お祓いを実施して、霊魂が染み付いた部屋の内装を交換してしまえば、残留思念も残置物と一緒に清められます。

お祓いを終えて、壁紙の張替えなどのリフォームすることで、本当の意味で物件が再生するのではないでしょうか。

リフォームを行った後にお祓いをおこなう

逆の考え方で、壁紙の張替えなどのリフォームをした後に、お祓いをおこなう人もいます。

基本的に事故物件はリフォームしないと、部屋を貸したり、売ったりできません。

売買契約や賃貸契約の直前にお祓いすることで、清められたばかりの状態で部屋を他人に貸出するのです。

借主にとっても、半年前にお祓いをした物件よりも、直前にお祓いをした物件の方が安心して住みやすいでしょう。

借主に証明するためにも、お祓いをした写真を残しておくとよいでしょう。

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お祓いのタイミングは借主や買主の心理を考慮する

結局、どのタイミングでお祓いをするのが最適なのか、正解はありません。

どういった宗派の僧侶や系統の神職へお祓いを依頼するべきか、この点についても決まった考え方や慣習はありません。

亡くなった方の宗派が分かれば、その宗派に合わせ、お祓いをしてもらうのが良いのかもしれませんが、実際には亡くなった方の宗派などは把握できないものです。

何よりも僧侶や神職に来て頂いてお祓いをする、そういった気持ちこそが亡くなった方の霊魂を慰める上で大切なのです。

宗派が違うからとお祓いをしないよりも、宗派が違ってもきちんと修行した僧侶や神職がお祓いをして成仏させることに意義があります。

お祓いに必要な物や当日の服装マナー

お祓い服装
お祓いをおこなうには祭壇を作る必要がありますし、お供え物も必要になってきます。

さらに、オーナーもお祓いの場には出席しなければいけませんから、儀式の場にふさわしい服装をしましょう。

お祓いの時に準備するもの

お祓いの儀式では、食べ物(お米などの穀物や野菜、果物、塩や酒)を祭壇にお供えします。

自分で用意するべきですが、流儀を知っている方はかなり少ないでしょう。そこで、お供え物の準備も、僧侶や神職者が行ってくれることもあります。

供え物一式が、物件の規模やお祓いの内容によって用意されるのです。その分料金はかかりますが、専門の方が用意してくれるお供え物の方がお祓いのご利益も期待できます。

お供え物の処分ですが、祝事ではないので食べません。持ち帰っていただき、お焚き上げしてもらいましょう。

お祓いの時の服装

服装は男女とも喪服が好ましいです。

喪服がない場合、葬式に出席しても違和感のないダークな色のスーツを選びましょう。

派手な色のネクタイやアクセサリーは禁物です。

故人を弔う気持ちをオーナーもしっかりと持つべきでしょう。

賃貸や購入時に自分でおこなう事故物件のお祓い方法

場合によっては、お祓いしなければいけない事故物件を買主が誤って購入してしまうかもしれません。

基本的には物件の前の持ち主や、管理業務を担当する不動産会社が、事故物件のお祓いをするべきです。

しかし、費用の問題で弔いをおこなわないオーナーや不動産会社も想定しなくてはいけません。

前の持ち主がお祓いをおこなうまで待てない時は、自分でお祓いをする方法を考えてみましょう。

個人でできるお祓いの方法とは

もし、お祓いを依頼できる僧侶や神職がいないとき、急に借主にお祓いを求められたため、自分でおこなわなくてはいけなくなったときは、簡易的にでもお清めをおこないましょう。

日本でお清めに使うものといえば、まず塩や清酒を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。塩や清酒には邪気を取り払う効果があります。

ただし、個人でできるのは「浄霊」という霊を鎮める効果ではなく、邪気を一時的に取り除く「除霊」です。

できれば個人でおこなった後も、僧侶や神職を探して浄霊してもらいましょう。

個人でおこなう除霊の手順

平皿にお清めの塩を円錐型に盛ります。

その後、部屋の四方の隅に配置します。また、玄関などの入り口にも置きましょう。

1週間ほど置いた後、使った塩は土に埋めるなどします。

そして、清酒も同じようにコップに入れ、部屋の隅や玄関に置きます。

こちらも1週間ほど置いた後、飲まずに土などに染み込ませましょう。そして、線香を焚きます。

まとめ

21世紀にもなって怪奇現象や霊の鎮魂、読経によるお祓いなど、時代遅れ以外の何物でもないと考える方も多いかもしれません。

一方で、事故物件に対する認知度は年々上がって、SNSや動画サイトでも取り上げられるようになり、好んで事故物件に住む芸人も現れているほどです。

事故物件であることが借主や買主にわかってしまうと、損害賠償に発展することもあります。事故物件の存在は、オーナーの大きなリスクに繋がるのです。

そういったリスクを回避する意味でも、先んじてのお祓いはとても重要な意味を持ちます。

物質的なものが信じられがちな昨今ですが、時代を問わず、やはり人間には精神的な繋がりや配慮が必要です。気持ちの持ち方や精神面次第で物件が売れるか、貸せるかの決め手になることもあります。

当然ですが、事故物件に関する告知や手続きを、事務的に済ませておけば良いという話ではありません。

お祓いは、オーナーが借主や買主の不安に配慮する最大限の善意です。

もし事故物件になっても、きちんとお祓いをするオーナーだとわかれば、買主や借主も誠意を汲み取り、物件を適正価格で借りたり、購入したりするでしょう。

そして、あなたもお祓いをしたことで故人の無念を鎮めるだけではなく、気分を一新した上で気持ち良く、物件の運用を再開できるようになるのです。

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