【大手】不動産仲介会社おすすめ24選
「大手が中小より良いとは限らない」といいましたが、大企業ゆえの安心感と実績の高さはやはり魅力です。
ここでは、主要な大手不動産仲介会社のうち、おすすめ24選の概要や特徴を紹介します。対応している地域や物件種別、企業文化などを参考に、依頼する会社を検討してみましょう。
企業名
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取扱高
(百万円) |
仲介件数
(件) |
手数料収入
(百万円) |
店舗数 |
三井不動産リアルティグループ(三井のリハウス) |
1,918,415 |
39,106 |
91,047 |
291 |
東急リバブル |
1,821,310 |
29,577 |
82,644 |
206 |
住友不動産販売(すみふの仲介ステップ) |
1,396,127 |
34,906 |
72,549 |
249 |
野村不動産ソリューションズ(野村の仲介+) |
1,060,313 |
9,985 |
45,257 |
98 |
センチュリー21 |
682,751 |
27,009 |
32,290 |
1,008 |
三井住友トラスト不動産 |
566,112 |
8,128 |
24,981 |
68 |
三菱UFJ不動産販売 |
499,669 |
4,341 |
21,159 |
35 |
みずほ不動産販売 |
451,618 |
3,815 |
18,834 |
49 |
積水ハウス不動産グループ(リブネス) |
262,605 |
7,075 |
12,339 |
108 |
東宝ハウスグループ |
251,720 |
6,268 |
11,846 |
20 |
大和ハウスグループ |
197,705 |
4,884 |
9,604 |
121 |
住友林業ホームサービス |
191,716 |
4,495 |
8,484 |
44 |
東京建物不動産販売 |
176,207 |
1,082 |
4,631 |
14 |
大成有楽不動産販売グループ |
173,710 |
3,579 |
7,283 |
36 |
大京穴吹不動産 |
154,886 |
4,528 |
6,976 |
74 |
福屋不動産販売 |
147,028 |
7,875 |
7,343 |
95 |
伊藤忠ハウジング |
129,851 |
2,421 |
2,768 |
2 |
スターツグループ(ピタットハウス) |
129,086 |
2,337 |
5,877 |
103 |
三菱地所ハウスネット |
128,567 |
2,069 |
5,584 |
38 |
近鉄不動産(近鉄の仲介) |
118,123 |
4,261 |
6,072 |
47 |
長谷工リアルエステート(長谷工の仲介) |
88,381 |
2,160 |
3,897 |
44 |
ポラスグループ |
74,361 |
2,689 |
3,517 |
67 |
小田急不動産 |
49,651 |
1,155 |
2,361 |
16 |
イエステーション |
202,011※1 |
7,472※1 |
6,060※1 |
164※1 |
参照:公益財団法人不動産流通推進センター「2023 不動産業統計集 (9月期改訂) 3不動産流通」
※イエステーションの数値のみ2022年9月期改訂版を記載。
三井不動産リアルティグループ(三井のリハウス)
三井不動産リアルティグループは、37年連続で全国売買仲介取り扱い件数No.1を獲得しており、不動産仲介会社のなかでも最大手の企業です。
累計取り扱い件数は100万件を超え、豊富なノウハウを活かしたきめ細やかなサービスと高い満足度が特徴です。3ヶ月以内の売却成約率は75%※と、短期間での売却が期待できます。
顧客満足度(自社調べ)は97%※にのぼり、実績も評判もトップクラスの不動産仲介会社です。
▶▶三井のリハウスの口コミはこちら
※売却成約率は2021年度、顧客満足度は2022年度の数値。参考…三井のリハウス「三井のリハウスの特徴や強み」
東急リバブル
東急リバブルは、1972年に東急不動産株式会社として誕生した不動産仲介会社です。不動産流通業界のリーディングカンパニーとして、革新的な事業展開で拡大してきました。
ホームページでエリアごとの購入希望者様の数を公開したり、すぐに価格がわかる「スピードAI査定」を導入したりと、顧客の利便性を追及したサービスを提供しています。
建物保証や埋設物撤去保証など大手ならではのサービスもあり、安心して売却を任せられる不動産仲介会社です。
▶▶東急リバブルの口コミはこちら
住友不動産販売(すみふの仲介ステップ)
住友不動産販売は、不動産仲介やマンション販売をメイン事業とする大手不動産会社です。財閥解体時に旧住友本社の不動産部門を継承する会社として設立され、70年以上の歴史を持ちます。
マンツーマン体制で営業しており、問い合わせから契約・引き渡しまで専属担当者に受け持ってもらえるのが特徴です。
サポートも充実しており、建物・設備保証や物件の清掃、相続税立替など、安心・安全な売却が不動産売却が可能です。
野村不動産ソリューションズ(野村の仲介+)
野村不動産ソリューションズは、野村不動産グループのなかで仲介事業を担う会社です。不動産情報サイト「ノムコム」の運営を手掛けています。
年間サイト訪問者は7年連続で700万人を超え、圧倒的な集客力を誇ります。Web上で物件を立体的に見られる「3Dウォークスルー動画」や「VRホームステージング」など、訴求力を高めるサービスが豊富です。
野村不動産グループの豊富なネットワークを活かし、売却に関する悩みや要望をきめ細かくサポートしてくれます。
▶▶野村の仲介+の口コミはこちら
センチュリー21
センチュリー21は、不動産流通業のフランチャイズブランドです。加盟店はそれぞれ独立した企業ですが、共通の営業システムでサービスを提供しています。
大手企業の総合力を持ちつつ、地元企業として地域の情報や慣習に精通しているので、双方のメリットを活かした売却活動が可能です。
店舗数1,000店超は他の不動産仲介会社と比べても圧倒的で、地方の物件でもネットワークを活かした適切な販売戦略を提案してもらえます。
>>【センチュリー21を含む不動産会社を比較】不動産一括査定はこちら
三井住友トラスト不動産
三井住友トラスト不動産は、三井住友信託銀行の不動産仲介部門から生まれた不動産会社です。
信託銀行はあらゆる資産の管理・運用を担う金融機関であり、顧客と密接な関係性を築きます。三井住友トラスト不動産は信託銀行としてのネットワークとコンサルティング力を活かし、スムーズな不動産売買を実現可能です。
住み替え計画や住宅ローン残債の支払い計画など、幅広い悩みに対応してもらえる不動産会社です。
>>【三井住友トラストを含む不動産会社を比較】不動産一括査定はこちら
三菱UFJ不動産販売
三菱UFJ不動産販売は、三菱UFJフィナンシャル・グループに属する企業です。三井住友トラスト不動産と同様、信託銀行をルーツに持ちます。
個人向け住み替えサービスと事業用不動産仲介に力を入れており、グループのネットワークを活かした安全かつスピーディーな取引を実現しています。
新人研修や定期研修など人材育成に力を入れており、知識豊富な専門スタッフに相談可能です。
みずほ不動産販売
みずほ不動産販売も先述の2つと同様、信託銀行から生まれた不動産会社です。
「お客さま第一」を掲げており、顧客との関係性構築や誠実な業務をモットーとしています。自社アンケート(2022年4月~2023年3月)では約97%の人から「また取引したい」と言われており、良質な対応が伺えます。
売買だけでなく、投資や資産の組み換え、相続や事業承継など、不動産に関する悩みを総合的に相談可能です。
積水ハウス不動産グループ
積水ハウス不動産は、住宅業界のトップメーカーである積水ハウスのグループ会社です。地域別に6つの会社があり、それぞれが連携しながら各地域を管轄しています。
積水ハウスで建てた家なら、建物の構造やメンテナンス状況をもとに独自基準で査定してもらえ、他社より高い査定額が付く場合もあります。
リフォームや住み替え、資産運用など幅広い相談が可能で、グループの総合力を活かした迅速な対応が特徴です。
▶▶積水ハウス不動産の口コミはこちら
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東宝ハウスグループ
東宝ハウスグループは、関東一円に店舗を展開する不動産仲介会社です。
売却事業では徹底した「透明性」をモットーとし、買主からの内覧・購入申込メールを売主に共有することで適正な取引を行っています。
相続に伴う不動産売却について各種知識を備えた社員がいるほか、提携税理士によるサポートサービスも提供しており、法的手続きや節税について安心して相談できます。
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大和ハウスグループ
住宅総合メーカーの大和ハウスグループでは、グループ内各社が連携して「リブネス」というサービスを展開しています。
リブネスは住宅ストック事業(良質な住宅の維持・流通事業)の総合窓口であり、売買だけでなくリノベーションや賃貸管理など、住宅の総合的な相談が可能です。
ダイワハウスが施工・分譲した物件なら安全保証サービスが充実しており、高額査定も期待できるので、売却の依頼先として第一候補に挙げられます。
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住友林業ホームサービス
住友林業ホームサービスは、オリコン顧客満足度ランキング(戸建売却部門)で3年連続第1位の会社です。
営業担当者の接客・対応力に定評があり、丁寧なヒアリングで納得のいく売却を実現してくれます。
バーチャル住まい見学やホームステージングなど物件をアピールするサービスも充実しており、スムーズな売却を期待できる不動産仲介会社です。
▶▶住友林業ホームサービスの口コミはこちら
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東京建物不動産販売
東京建物不動産販売は、Brilliaマンションシリーズを展開する東京建物株式会社のグループ企業です。
首都圏のブランドマンションに強く、ホームページでは周辺の相場情報や価格推移を公開しています。
売却では選べるバリューアップサービスを提供しており、リペアやハウスクリーニングなど5つのサービスから1つを選んで利用できるのが特徴です。
大成有楽不動産販売グループ
大成有楽不動産販売は、大手総合建設会社である大成建設のグループ会社であり、同グループの不動産流通事業を担っています。
首都圏を中心に店舗を展開しており、各地域に密着した営業活動と充実した売買サポートに強みがあります。
弁護士・司法書士などのコンシェルジュによる相談デスクもあり、法的トラブルなど話しにくい悩みも安心して相談可能です。
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大京穴吹不動産
大京穴吹不動産は、ライオンズマンションで有名な株式会社大京のグループ会社です。売買・賃貸事業のほか、リノベーションやリフォームのサービスも展開しています。
専任チームによる地域に密着した情報収集を行っており、エリアごとの最新市場を考慮した売却活動をしてくれます。
不動産業界で定休日の多い火曜日・水曜日も問い合わせに対応しており、迅速な対応をしてくれる不動産仲介会社です。
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福屋不動産販売
福屋不動産販売は、大阪市に本社を置く不動産仲介会社です。1965年に開業し、近畿、福岡、東京で事業展開しています。
過去5年間(2013年~2022年)で年間契約件数は8,000件以上※をキープしており、地域限定でここまで業績が安定しているのは、しっかりとした地盤を築いているからです。
長年の営業で培ったノウハウとネットワークを活かし、高値・早期売却を実現しています。
※参照:福屋不動産販売「業績概要」
>>【福屋不動産販売を含む不動産会社を比較】不動産一括査定はこちら
伊藤忠ハウジング
伊藤忠ハウジングは、大手総合商社である伊藤忠商事のグループ会社です。一戸建てや土地も対応していますが、特にマンションの住み替えに強みがあります。
インスペクションや水まわりクリーンアップ、提携税理士の無料相談など豊富なサービスで売却をサポートしてもらえます。
創立から50年以上の歴史があり、独自のネットワークを活かしたスピーディーな売却が可能です。
スターツグループ(ピタットハウス)
スターツグループは自社を「総合生活文化企業」と銘打っており、顧客の心に寄り添うことを企業理念としています。
同社の不動産売買を担うピタットハウスでは多彩な売却システムを採用しており、そのなかでもオークション形式で売り出せる「マイホームオークション」が特徴的です。
物件の魅力を上げるサポートも充実しており、個々の事情や要望に合わせた満足度の高い売却が期待できます。
>>【ピタットハウスを含む不動産会社を比較】不動産一括査定はこちら
三菱地所ハウスネット
三菱地所ハウスネットは、首都圏、中京、関西などで事業を展開する不動産仲介会社です。
「住まいリレー」というブランドコンセプトを掲げており、売買の双方が納得できる取引に注力しています。
豊富な売却サポートと三菱地所グループの高い信頼性が魅力で、安心かつスピーディーな売却が可能です。
近鉄不動産(近鉄の仲介)
近鉄不動産は、鉄道事業を中核とする近鉄グループの不動産会社です。関西圏の主要都市を中心に店舗を広げています。
2023年のオリコン満足度(マンション売却)では第1位に輝いており、担当者の対応や売却のスピード感に定評があります。
「時間をかけて査定額以上の売却を目指す」「相場通りの価格でスピード重視」など、売主の要望や市場動向に合わせた最適なプランを提案してもらえるので、満足度の高い不動産売却が可能です。
▶▶近鉄不動産の口コミはこちら
>>【近鉄不動産を含む不動産会社を比較】不動産一括査定はこちら
長谷工リアルエステート(長谷工の仲介)
長谷工リアルエステートは、マンション施工実績が累計70万戸を超える長谷工グループの会社です。
充実したアフターサポートを用意しており、特に最長10年の建物保証を業界で初めて提供しています。
長谷工グループのブランド力と、さまざまなチャネルを活用したアピールで、売主の条件を叶えつつ早期売却をしてくれます。
>>【長谷工を含む不動産会社を比較】不動産一括査定はこちら
ポラスグループ
ポラスグループは、仲介のほか戸建・マンションの分譲やリフォーム事業などを展開している総合不動産会社です。
売却サポートでは、新築住宅6万8,300棟、既存住宅1万3,700件(いずれも2021年3月時点)の利用者がいる住宅診断を無料で受けられ、物件の訴求力アップにつながります。
ポラスで建てた物件ならさらに高額売却が可能で、メンテナンス歴や街並み、設備状況などもプラスアルファで評価してもらえます。
>>【ポラスを含む不動産会社を比較】不動産一括査定はこちら
小田急不動産
小田急電鉄グループの中核企業である小田急不動産は、小田急電鉄沿線のエリアに強力な地盤を築いています。
創業から沿線のまちづくりを担ってきた信頼性と、駅近に設けた直営店舗の集客力で、限られたエリアながら好業績を上げています。
売却をサポートするサービスも豊富に取り揃えており、小田急が通っているエリアならぜひ依頼を検討したい不動産仲介会社です。
イエステーション
イエステーションは、全国規模で展開している不動産仲介会社のフランチャイズブランドです。
地域の不動産会社が加盟する形式ですが、厳しい審査が行われており、地元に対する知識や営業の質にこだわっています。
売り上げ至上主義の会社は排除されているため、徹底して売主のことを第一に考えたサポートをしてもらえます。
>>【イエステーションを含む不動産会社を比較】不動産一括査定はこちら
評判・口コミのランキングで上位の不動産仲介会社おすすめ7選
不動産仲介会社を選ぶときの基準として、評判・口コミが重要な指標です。リアルなユーザーの声を参考にすれば、優良企業を見極める材料になります。
ここでは、オリコンランキングを基準に評価の高い不動産仲介会社を選別し、それぞれの口コミを集めて紹介します。
順位 |
戸建売却ランキング |
マンション売却ランキング |
土地売却ランキング |
1位 |
住友林業ホームサービス |
近鉄の仲介 |
三井のリハウス |
2位 |
野村の仲介+(同率2位) |
住友林業ホームサービス |
東急リバブル |
3位 |
東急リバブル(同率2位) |
大成有楽不動産販売 |
積水ハウス不動産グループ |
参照:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
参照:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
参照:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
住友林業ホームサービス(戸建ランキング1位、マンションランキング2位)
住友林業ホームサービスは、戸建とマンションのランキングで上位を獲得しており、住まいの売却で圧倒的な信頼感があります。
オリコンから良い口コミを抜粋すると、以下のようなコメントがあります。
担当者の対応が非常に丁寧で、分からないことがあればすぐ教えてくれるところ。(30代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
地元の情報を把握していて的確なアドバイスをしてくれ短期間で売却出来た。(60代以上/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
買いたい客の情報を、営業マンが独り占めせずに店舗で共有しているのでマッチング能力が高く売買成立が早い。(60代以上/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
webで登録をしたその日にアクションがあり、当日のうちに訪問してくれた。行動力があり、親身になってくれた。(50代/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
対応の丁寧さ、情報収集力、売却のスピード感と、総合的に高い評価を得ています。
一方、気になる点としては以下のようなコメントが挙げられています。
何度か訪問や来店で打ち合わせがあったので予定調整が大変でした。オンラインの面談等も出来ると良かったです。(40代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
売却後の引越や税金、関係各所に提出することのノウハウがあやふやだった。(60代以上/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
市況価格が上がっている時期なので、過去の成約価格だけではなくその辺も加味して欲しかった。(40代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
丁寧さゆえに打ち合わせの時間がかかることや、やや融通が効かないことが伺えます。しかし、細かい評価項目ではいずれもランクイン企業の平均値を超えており、おすすめ度としては間違いなくトップレベルの不動産仲介会社です。
近鉄の仲介(マンションランキング1位)
近鉄の仲介は、関西中心の店舗展開ながら全国規模の企業を抑えてマンションランキングの1位を獲得しています。
オリコンから良い口コミを抜粋すると、以下のようなコメントがあります。
何社か面談したが、わざわざ銀行にも確認してから面談に来た姿勢が気に入った。(40代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
購入時も売却時も担当者が同じだったので、意思疎通がスムーズで良かった。(60代以上/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
店舗の入りやすく居心地の良い雰囲気がとても良かった。(30代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
一貫して同じ担当者が付くため、売却活動のスムーズさや誠実さに定評があります。
一方、気になる点としては以下のようなコメントが挙げられています。
企業としての規模が少し小さかったので、当初少し不安を感じた。(40代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
もう少し高く売れるとよかった。(50代/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
企業規模の小ささに対する不安や、売却価格への不満を抱える人が一部いるようです。本拠が大阪にあるため、関西圏の物件売却なら特におすすめできる不動産仲介会社です。
三井のリハウス(土地ランキング1位)
三井のリハウス(三井不動産リアルティグループ)は取扱高でもトップとなっており、企業規模と評価のどちらも兼ね備えている不動産仲介会社です。
オリコンから良い口コミを抜粋すると、以下のようなコメントがあります。
一括査定したところ一番高値だった。片付け、解体、測量などの費用も込み込みにしてくれて持ち出しがほぼなかった。複数の相続人の了解が必要だったが、関東一円回って取り付けてくれた。(50代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
説明がわかりやすく、説得力があり、対応が的確でかつスピード感があった。(60代以上/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
地元の情報の他に、デベロッパーの情報等を持っているので、早く売却できた。(50代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
デベロッパーとしても大手なので豊富なノウハウと情報ネットワークがあり、権利関係の複雑な土地でも安心して任せられそうです。
一方、気になる点としては以下のようなコメントが挙げられています。
もう少し各方面に物件の声かけをしてもらえたら、もう少し早く、そして高く売れたのでは?と思ってしまいます。(60代以上/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
両親の土地だったので、説明をするのに年寄りにもわかりやすいように、もっと簡単にかみ砕いて説明してほしかった。(50代/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
上記のコメントを見ると、中小企業と比べるとフットワークがやや重かったり、対応が画一的になったりする部分もあるのかもしれません。大手だからといって任せきりにせず、自分でも積極的に情報収集をすると良いでしょう。
東急リバブル(土地ランキング2位、戸建ランキング同率2位)
東急リバブルは、土地・戸建ランキングのほか取扱高でも2位となっており、総合力でいえばもっとも実力のある不動産仲介会社です。
オリコンから良い口コミを抜粋すると、以下のようなコメントがあります。
スケジュール等、金銭の内訳等、書面にしてくれたのでわかりやすかった。多数物件を私が持っていたので、多少手数料面でも折り合いをつけてくれた。(60代以上/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
なかなか買い手が見つからないなか、リフォーム業者とつないでいただいたこと。(50代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
担当者の誠実できめ細やかな配慮を有り難く感じた。分からないことは、LINEで直ぐに対応してくださり、安心してお任せできました。(60代以上/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
売却力が高い。予定していた金額で売買契約出来た。担当者が親切丁寧で安心して決済できた。(30代/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
接客力と売却力に高い評価があるほか、手数料の値下げやリフォーム業者の紹介など、個々の状況に応じて柔軟に対応してくれます。
一方、気になる点としては以下のようなコメントが挙げられています。
担当者が忙しすぎるようで、引渡し日確定の動きが遅く、住宅ローン完済手続きに必要な日数を考慮してこちらから連絡しなければ、いたずらに引渡し日が先延ばしになっていたと思われる事。(50代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
説明に不十分な点が多々あった。必要書類が一度目の説明では不十分で、何度か追加で要請された。(60代以上/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
売却を依頼したのに戸建て分譲やアパート建設計画など不要な企画を見せてきた。(60代以上/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
説明やレスポンスに対して不満が挙がっており、依頼するときは自分から積極的に聞いたり調べたりする必要もあるかもしれません。三井のリハウスと同様、情報収集は欠かさないようにしましょう。
野村の仲介+(戸建ランキング同率2位)
年間訪問者数700万人超のWebサイトを抱える野村の仲介+は、戸建ランキングで2位にランクインしています。
オリコンから良い口コミを抜粋すると、以下のようなコメントがあります。
担当者の対応が非常によく、スピード感を持って売却してくれた。希望価格より多少安かったが、納得いく金額であった。(60代以上/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
担当者が親身になって当方の状況や希望を受け入れてくれて対応いただいたこと。(60代以上/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
納得するまで物件や金額の提案をしてくれた。(20代/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
対応の親身さとスピード感に一定の評価を得ています。
一方、気になる点としては以下のようなコメントが挙げられています。
担当者の姿勢が、顧客の気持ちや考え方より、自身の成績や会社の利益を優先させる強引な態度が残念であった。(50代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
売却金額の折衝ができればもう少しがんばれたかもしれないこと。(60代以上/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 戸建て オリコン顧客満足度ランキング」
一部の担当者に、強引な営業活動を行う人がいる可能性があります。担当者との相性をしっかりチェックし、希望は細かく伝えるようにしましょう。
大成有楽不動産販売(マンションランキング3位)
大成有楽不動産販売は店舗数こそ36店と少なめですが、マンション売却では3位にランクインしています。
オリコンから良い口コミを抜粋すると、以下のようなコメントがあります。
こちらの不動産会社が購入したマンションの売主でもあったためか、マンション売却の広告、宣伝活動は想像より大々的にやってもらえたこと。(40代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
担当者がいろいろとやってくれた。売却後の税金の相談・計算などもやってくれてありがたかった。(60代以上/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
営業担当が制約まで色々な販売活動、アドバイスをしてくれた。(50代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
宣伝活動や売却後のアフターフォローなど、きめ細やかなサービスが挙げられています。
一方、気になる点としては以下のようなコメントが挙げられています。
契約者が遅刻してきたので1時間ぐらい待たされた。途中で遅くなってることの連絡が欲しかった。(60代以上/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
物件引渡し時に、入居者から敷金の返金がなかったことに対する説明に納得がいかなかった点。(60代以上/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 マンション オリコン顧客満足度ランキング」
良い点とは打って変わって、担当者の能力の低さを指摘する声がありました。対応の悪さが気になる場合は、担当者の変更も申し出てみましょう。
積水ハウス不動産グループ(土地ランキング3位)
土地ランキング3位は、家づくりや開発・分譲も行っている積水ハウスグループの企業がランクインしました。
オリコンから良い口コミを抜粋すると、以下のようなコメントがあります。
担当者の一生懸命さと実際に相談から売却までとんとん拍子で進んでいった。(60代以上/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
土地が難しい案件だったのでプロに頼んで助かった。(60代以上/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
売却しにくい土地だったのに、頑張ってくれた。(40代/女性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
売却が難しい土地でもスムーズに売れるという意見が目立ちます。
一方、気になる点としては以下のようなコメントが挙げられています。
担当者により対応力に差があったこと。(60代以上/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
思っていたよりも時間がかかった。(40代/男性)出典:オリコン顧客満足度「2023年 不動産仲介 売却 土地 オリコン顧客満足度ランキング」
担当者によっては売却力に差が出てしまうケースもあるようです。相性の悪さを感じたら、先述した通り担当者替えも検討しましょう。
売買仲介実績が多い不動産仲介会社おすすめ3選
先のおすすめ不動産会社一覧でも参考にしていますが、公益財団法人不動産流通推進センターが毎年、不動産仲介会社の売上データをまとめています。
以下は、同調査の数値と、そこから算出した手数料率の一覧です。
取扱高順位 |
企業名 |
取扱高
(百万円) |
仲介件数
(件) |
手数料収入
(百万円) |
手数料率
(%)
※手数料収入÷取扱高×100 |
特記事項 |
1 |
三井不動産リアルティグループ(三井のリハウス) |
1,918,415 |
39,106 |
91,047 |
4.75 |
|
2 |
東急リバブル |
1,821,310 |
29,577 |
82,644 |
4.54 |
|
3 |
住友不動産販売(すみふの仲介ステップ) |
1,396,127 |
34,906 |
72,549 |
5.20 |
|
4 |
野村不動産ソリューションズ(野村の仲介+) |
1,060,313 |
9,985 |
45,257 |
4.27 |
|
5 |
センチュリー21 |
682,751 |
27,009 |
32,290 |
4.73 |
|
6 |
三井住友トラスト不動産 |
566,112 |
8,128 |
24,981 |
4.41 |
|
7 |
三菱UFJ不動産販売 |
499,669 |
4,341 |
21,159 |
4.23 |
|
8 |
みずほ不動産販売 |
451,618 |
3,815 |
18,834 |
4.17 |
|
9 |
三菱地所リアルエステートサービス |
355,950 |
1,197 |
10,394 |
2.92 |
企業不動産専門 |
10 |
積水ハウス不動産グループ |
262,605 |
7,075 |
12,339 |
4.70 |
|
11 |
東宝ハウスグループ |
251,720 |
6,268 |
11,846 |
4.71 |
|
12 |
大和ハウスグループ |
197,705 |
4,884 |
9,604 |
4.86 |
|
13 |
住友林業ホームサービス |
191,716 |
4,495 |
8,484 |
4.43 |
|
14 |
東京建物不動産販売 |
176,207 |
1,082 |
4,631 |
2.63 |
|
15 |
大成有楽不動産販売グループ |
173,710 |
3,579 |
7,283 |
4.19 |
|
16 |
中央日本土地建物グループ(中央日土地ソリューションズ) |
160,881 |
329 |
4,924 |
3.06 |
企業不動産専門 |
17 |
大京穴吹不動産 |
154,886 |
4,528 |
6,976 |
4.50 |
|
18 |
福屋不動産販売 |
147,028 |
7,875 |
7,343 |
4.99 |
|
19 |
伊藤忠ハウジング |
129,851 |
2,421 |
2,768 |
2.13 |
|
20 |
スターツグループ(ピタットハウス) |
129,086 |
2,337 |
5,877 |
4.55 |
|
参照:公益財団法人不動産流通推進センター「2023 不動産業統計集 (9月期改訂) 3不動産流通」
単純な取扱高を見れば企業規模の大きさが、手数料率を見れば仲介手数料の傾向がある程度読み取れます。
これらの数値をもとに、当サイトがピックアップした不動産仲介会社を紹介します。
東京建物不動産販売
取扱高
(百万円) |
176,207 |
仲介件数
(件) |
1,082 |
手数料収入
(百万円) |
4,631 |
店舗数 |
14 |
手数料率
(%)
※手数料収入÷取扱高×100 |
2.63 |
東京建物不動産販売は、手数料率の低さが特徴的です。取扱高に対して手数料の割合が低いため、売却にかかるコストを抑えられる可能性があります。
また、仲介件数も1,000件程度と少なめなので、高額マンションの売買取り扱いが多いと考えられます。
特に、自社の高級ブランドであるBrillianマンションなら査定が有利になるため、売却時は相談してみましょう。
伊藤忠ハウジング
取扱高
(百万円) |
129,851 |
仲介件数
(件) |
2,421 |
手数料収入
(百万円) |
2,768 |
店舗数 |
2 |
手数料率
(%)
※手数料収入÷取扱高×100 |
2.13 |
伊藤忠ハウジングも、手数料率の低さが目立ちます。伊藤忠グループという信頼性の高さも注目ポイントです。
先述の東京建物不動産販売と比べると取扱高が少なく仲介件数は多いのは、相場の低いコンパクトマンションも積極的に取り扱っていることが関係していると推測できます。
ただし、店舗は2箇所しかないため、東京もしくは大阪以外に住んでいる場合は相談自体がしにくいかもしれません。
野村の仲介+
取扱高
(百万円) |
1,060,313 |
仲介件数
(件) |
9,985 |
手数料収入
(百万円) |
45,257 |
店舗数 |
98 |
手数料率
(%)
※手数料収入÷取扱高×100 |
4.27 |
野村の仲介+は、取扱高が1兆円を超えている企業のなかでもっとも仲介件数が少ない会社です。つまり、1件ごとの売買価格が高いと考えられます。
手数料率も平均的な数値であり、価格を優先するなら注目したい不動産仲介会社です。
ただし、データからは取扱物件の内訳を見られないため、どのような物件がいくらで売れているかの詳細はわかりません。上記はあくまで可能性の話であることに留意しましょう。
不動産会社に売却を依頼するメリット
実は、不動産売却にあたって不動産会社への依頼に法的な義務はなく、当事者(売主と買主)が直接契約を結ぶことも可能です。
しかし、実際は不動産会社に依頼するのが一般的な方法となっており、これに疑問を感じる人は少ないでしょう。
では、不動産会社に依頼することでどのようなメリットがあるのでしょうか?具体的なポイントとして、以下を紹介していきます。
- レインズに物件を登録してもらえる
- 売却活動で広告宣伝をしてもらえる
- 適正価格で売却を進められる
レインズに物件を登録してもらうことで購入者を多く募れる
レインズとは、全国の不動産会社が加盟する不動産情報ネットワークです。不動産会社はレインズを通して物件情報を収集・交換しています。
レインズに物件を登録することで、多くの不動産会社に閲覧してもらえるので、購入希望者も多く募れます。
情報拡散力としては唯一無二なので、スムーズな売却を目指すならレインズの登録は欠かせないでしょう。
売却活動で広告宣伝をしてもらえる
先述したレインズだけでなく、他のチャネルでの広告宣伝も不動産会社の重要な役割です。
- 不動産ポータルサイトや自社サイトでの物件掲載
- チラシやDM、Web広告などの出稿
- 自社に来店した顧客への紹介
これらの広告宣伝ルートは個人で準備できるものではないため、集客力を上げるために不動産会社への依頼は必須といえます。
適正価格で売却を進められる
不動産会社の査定では、市場調査や競合分析をしっかり行い、物件の適正価格を提示してくれます。
専門的な見識を持つ不動産会社なら、物件ごとに異なる条件や管理状態も見極めてもらえるので、適正価格での売却が可能です。
売り出し価格の最終決定権は売主にありますが、「売れる価格」を判断するためには、不動産会社の査定が重要となります。
不動産会社に売却を依頼するデメリット
不動産会社のメリットを紹介しましたが、反対にデメリットも存在します。
主なデメリットとして、以下の2つを抑えておきましょう。
- 仲介手数料がかかる
- 不動産会社と足並みを揃える必要がある
仲介手数料がかかる
不動産会社を介して不動産を売却した場合、仲介手数料を支払う必要があります。
仲介手数料は、物件価格に応じて上限額が定められています。具体的な計算式は以下の通りです。
物件価格 |
仲介手数料の上限 |
200万円以下 |
(物件価格×5%)+消費税 |
200万円超400万円以下 |
(物件価格×4%+2万円)+消費税 |
400万円超 |
(物件価格×3%+6万円)+消費税 |
例:3,000万円で売却した場合
・3,000万円×3%=90万円
・(90万円+6万円)+消費税10%=105万6,000円
支払うタイミングは、売買契約の締結時に半額、物件引き渡しの際にもう半額を支払うのが一般的です。実際は不動産会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
不動産会社と足並みを揃える必要がある
不動産会社に依頼すると、良くも悪くも不動産会社と連携して売却活動を進めなくてはいけません。
契約形式にもよりますが、勝手に個人取引に切り替えたり、別の不動産業者に依頼したりできないケースがあります。
不動産会社の能力にも左右されるため、実績やレスポンスの速さ、担当者の対応などから信頼できるかどうかをチェックしましょう。また、複数の不動産会社を比較するのもおすすめです。
>>【優良業者をまとめて比較】不動産売却の一括査定はこちら
売却を依頼する不動産会社は大手と中小どちらが良い?
大手か中小どちらが良いのかは、物件のエリアや利用者が求める物によって変わります。
以下は、大手と中小それぞれのメリット・デメリットをまとめたものです。
|
メリット |
デメリット |
大手 |
・認知度と宣伝力が高い
・充実したサービス
・買主と売主双方に安心感がある |
・少額物件を扱わないこともある
・対応が事務的 |
中小 |
・地域に精通した情報網がある
・地元の物件が得意
・築古空き家や少額物件も可能 |
・集客率は高くない
・担当者の腕にばらつきがある |
上記を踏まえて、物件タイプごとに大手・中小どちらが良いのか解説します。
立地が良い新築・築浅物件の売却は大手向き
立地が良い新築・築浅物件は、需要が高く売却価格も高値が狙えます。なるべく多くの人にアピールするため、宣伝力が強い大手がおすすめです。
大手は良質な顧客も多く抱えているため、売り出し価格を高めに設定してもスムーズに売れる可能性があります。より良い条件で売れるよう、大手のブランド力を活用しましょう。
地方や田舎物件の売却は中小向き
地方や田舎の物件は、地域の特性やネットワークが重要となります。そのため、地域に密着した中小不動産会社のほうが、大手より早く売れる可能性があります。
大手からすると郊外の物件はコストパフォーマンスの悪さがネックとなるため、取り扱ってもらえないかもしれません。地方・田舎物件を売るときは、企業規模より「地域に対する強さ」を重視しましょう。
訳あり・築古物件は中小か専門の買取業者向き
訳あり・築古物件も、取り扱いの難しさから大手は取り扱いを拒否するかもしれません。相対的に、中小不動産会社のほうが前向きに依頼を受けてもらえます。
もしくは、訳あり・築古を専門にする買取業者(物件を直接買い取る不動産会社)に相談するのもおすすめです。価格は多少安くなりますが、早ければ数日程度で売却できます。
買取業者については、次の項目で解説します。
不動産仲介会社と買取業者の違い
不動産会社には、売主と買主を仲立ちする「仲介会社」と、物件を自社で直接買い取る「買取業者」がいます。
それぞれのメリット・デメリットをまとめると、以下の通りです。
|
メリット |
デメリット |
仲介 |
・市場の相場価格で売れる
・大手から中小まで業者の選択肢が豊富 |
・仲介手数料が必要
・売却に時間がかかる場合がある
・契約不適合責任(物件の欠陥や不具合に対する補償)が免責されない
・訳あり物件の売却が難しい |
買取 |
・仲介手数料が不要
・スピーディーに売却できる
・契約不適合責任が免責される
・訳あり物件も買い取ってもらえる
・広告が不要なので周囲に売却が知られない |
・仲介で売るより価格が下がる(5~7割程度)
・業者の選択肢が少ない |
買取のほうがスピーディーに物件を売却できますが、価格は仲介より下がる点が最大のネックとなります。
一般的に需要が見込める物件なら仲介、事故物件など需要が極端に下がる物件なら買取という使い分けがおすすめです。
なお、不動産仲介会社でも、一定期間売れないときに買取を行う「買取保証」が付いている場合があります。高額売却を狙いつつ、売れなかったときの次善策も欲しい場合は、利用を検討しましょう。
主な不動産仲介会社のなかで、自社買取を行っているのは以下の通りです。
- 東急リバブル
- 野村の仲介+
- センチュリー21
- 積水ハウス不動産グループ
- 大和ハウスグループ
- 住友林業ホームサービス
- 東京建物不動産販売
- 大成有楽不動産販売グループ
- 住友林業ホームサービス
- 大京穴吹不動産
- 福屋不動産販売
- 伊藤忠ハウジング
- ピタットハウス
- 三菱地所ハウスネット
- 近鉄不動産
- 長谷工の仲介
- ポラスグループ
- 小田急不動産
- イエステーション
不動産会社選びは一括査定サービスも活用する
不動産会社を選ぶ際は、複数社を比較することが重要です。
どの不動産会社にも強みや得意分野があり、良し悪しは人によって変わります。だからこそ、1社ごとの特徴をしっかりと比べる必要があります。
そこで便利なのが、オンラインで使える一括査定サービスです。無料で手軽に複数社を比較できるので、効率的に不動産会社を見極められます。
一括査定サービスにどのようなメリット・デメリットがあるのか、それぞれ見ていきましょう。
不動産一括査定のメリット
不動産一括査定のメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- 高値で売れる不動産会社がわかる
- 各社の査定額から「平均的な相場価格」がわかる
- 担当者の積極態度も比較できる
特に重要なのは、正確な相場価格と、高めに売れる不動産会社がわかることです。なるべく高く売るためには、各社の査定額比較は欠かせません。
また、各社の平均と比べて不自然に高値を付けている会社があれば、詐欺の可能性があると考えられるため、悪徳業者に騙されるリスクを下げられます。
不動産一括査定のデメリット
不動産一括査定のデメリットは、以下の3つです。
- 各社を比べる手間がかかる
- 直接依頼するまでにワンステップ増える
- 営業メールが頻繁に来るようになる
複数社を比較するのはそれなりに時間がかかりますし、そもそも一括査定自体が売却活動に一手間加えることになります。
「安価でも良いから早く売りたい」と考えているのであれば、不動産会社に直接連絡し、一気に売却まで進めたほうがスムーズでしょう。
良い不動産会社を選ぶポイント
ここまで、数値や評判からおすすめ不動産会社を紹介しましたが、最終的な判断は「自分と相性が良いか」「信頼できそうか」といったことが重要です。
これらを判断する基準として、以下のポイントをチェックしましょう。
- 査定の根拠が明確な不動産会社
- 自分が売りたい物件を得意とする不動産会社
- 返信や連絡がこまめで早い不動産会社
- 対応物件が豊富な不動産会社
査定の根拠が明確な不動産会社
査定を受けた際、なぜその価格なのか、具体的な根拠を確認することが大切です。
市場傾向や過去の売買実績をもとに、わかりやすく説明してもらえる不動産会社は信頼できます。
不動産会社のなかには、本来より高い査定額を提示し、依頼を得てから値下げを強要してくる悪徳業者もいます。優良業者なのか悪徳業者なのか見極めるためにも、査定額の明確な根拠を説明してもらいましょう。
自分が売りたい物件を得意とする不動産会社
不動産会社には、それぞれ得意な物件種別や地域があります。同じ物件でも、依頼する不動産会社によって数百万円の差が生まれるので、物件と不動産会社のマッチングは非常に重要です。
「マンションより戸建のほうが得意」「郊外の売買ノウハウが豊富」など、各社の強みと弱みをしっかりと把握すれば、自分の物件に最適な不動産会社を選べます。
何を得意とするか調べる方法としては、オリコンランキングなどの評判を見たり、自社サイトで特にアピールしている部分をチェックすると良いでしょう。
返信や連絡がこまめで早い不動産会社
返信や連絡の早さを見ることで、担当者の能力や熱意をある程度判断できます。
有能な人ほどこまめに返信・連絡をするため、売却活動もスムーズに進みやすく、短期間で売却できます。
また、社員の教育が行き届いている、もしくは業務量をコントロールして社員の負担を適切にしていると予想できるので、会社としても優良業者である可能性が高いでしょう。
対応物件が豊富な不動産会社
対応物件が豊富な不動産会社は、多種多様な売買ノウハウと顧客ネットワークを持っています。
一般的な物件はもちろん、ニッチな需要の物件も売り方を知っているので、売却物件と相性の良い不動産会社を見つけやすくなります。
独自の情報網と広告宣伝力を活かしたアピールができるので、買い手もスムーズに見つけられるでしょう。
悪徳な不動産業者の特徴と気をつけるポイント
不動産会社を選ぶときは、いかに悪徳業者を避けるかも重要です。対策を知っておかなければ、「いつの間にか大損になっていた」という事態にもなりかねません。
具体的なポイントとして、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 契約を強引に進める
- 電話などでの対応が威圧的
- 宅建業者の処分歴がある
- ネットで調べてもHP等が出てこない
- 広告に不適切なキーワードが使われている
契約を強引に進める
悪徳業者でもっとも多いケースは、売主の要望を無視し、強引に契約を進めるケースです。
考える時間を与えず、こちらの判断を急かすような業者は、自社の売上しか考えていません。
また、そのような業者は言っていることも適当な可能性があるため、査定額や売却期間について根拠をしっかり確認しましょう。
電話などでの対応が威圧的
不動産会社のなかには、威圧的な態度を取る営業担当者も少なくありません。売上至上主義な会社で成績を上げている人などは、特に横柄になりやすい傾向があります。
威圧的な態度を取る業者は、気持ちよく取引を進められません。また、価格や売買条件について意見を伝えても、言い負かされてしまう恐れがあります。
話をしっかり聞いてくれる不動産会社に相談したほうが、納得のいく不動産売却が可能です。
宅建業者の処分歴がある
不動産会社として営業する場合、宅建業者(宅地建物取引業者)の免許を取得する必要があります。そして、免許を受けた会社に問題があれば、国土交通大臣や都道府県知事から処分を受けます。
つまり、宅建業免許の処分歴を調べれば、不動産会社が過去に起こした問題を調べることが可能です。
処分を受けた宅建業者は、国土交通省のWebサイトで検索できます。
国土交通省ネガティブ情報等検索システム<宅地建物取引業者>
役員が犯罪を起こしていたり、不動産売買で不適切な取引が行われていたりする場合、同じような問題を再び起こす可能性があります。
安全な取引をするためにも、処分歴のある不動産会社は避けることをおすすめします。
ネットで調べてもホームページ等が出てこない
インターネットが普及した現代において、企業がホームページやSNSを活用するのは当たり前のこととなっています。それにも関わらず、インターネット上に情報がない不動産会社は、何かしらの問題を抱えているかもしれません。
例えば、悪徳業者が後ろめたい情報を隠すため、あえてホームページやSNSを利用していないケースも考えられます。
また、情報収集力が弱い業者だったり、昔からの「小さな範囲での繋がり」で営業しているような業者だったりすると、適正な売却価格がわからない恐れがあります。
調べても何の情報も得られない業者はリスクが高いので、できるだけ避けたほうが良いでしょう。
広告に不適切なキーワードが使われている
不動産会社には、法律で定められた広告のルールがあります。例えば、以下のような広告が禁止されています。
- 過⼤な景品類の提供(10万円超の景品など)
- 優良誤認、有利誤認(実際より優れて見せる、競合より著しく有利と誤認させる)
- 誇⼤広告(「世界一の景観」など)
参照:公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会「不動産広告のルールと注意すべきポイント~あなたの広告は大丈夫ですか?~」
これらに違反している場合、ルールを破らなければ集客ができない悪徳不動産会社であると考えられます。
不動産会社と媒介契約し売却する流れ
ここからは、媒介契約(仲介を依頼する契約)を結んでから物件が売れるまでの注意点などを、流れに沿って解説します。
不動産売却のおおまかな流れは、以下の通りです。
- 査定を依頼して不動産会社を選ぶ
- 媒介契約を種類を選んで契約を結ぶ
- 売却活動を始める
- 買主と売買契約を結ぶ
- 決済と引き渡し
査定を依頼して不動産会社を選ぶ
不動産会社を選ぶために、まずは査定を依頼します。先述した通り、一括査定を使って複数の不動産会社を比較することをおすすめします。
査定に費用はかからないため、気になる不動産会社があれば積極的に問い合わせてみましょう。
なお、査定には「机上査定」と「訪問査定」があり、段階的に行うのが一般的です。
- 机上査定…過去の売買データや地価などから算出する査定
- 訪問査定…担当者が物件に直接赴き、現地で調査する査定
机上査定はすぐに査定額が出ますが、正確性では劣ります。近年増えつつあるAI査定も、数値のみで算出することから机上査定の1つです。
訪問査定は、物件や周辺地域のリアルな情報を考慮するため、より正確な査定額となります。ただし、日程調整や対面でのやり取りが必要なため、時間と手間がかかります。
流れとしては、机上査定を5社前後に依頼し、その後2~3社に訪問査定を依頼しましょう。徐々に候補を絞っていくことで、相性の良い不動産会社を見つけられます。
>>【優良業者をまとめて比較】不動産売却の一括査定はこちら
媒介契約を種類を選んで契約を結ぶ
査定を通して不動産会社を選んだら、媒介契約を結びます。媒介契約は3つの種類があり、メリット・デメリットもそれぞれ異なります。
媒介契約の種類 |
契約の内容 |
メリット |
デメリット |
専属専任媒介契約 |
・仲介業務を1社だけに依頼する。 |
・仲介業者が宣伝に力を入れやすい。 |
・他の仲介業者に依頼できず、仲介業者が見つけた買主としか取引できない。 |
専任媒介契約 |
・仲介業務を1社だけに依頼する。 |
・ある程度、仲介業者が宣伝に力を入れやすい。
・自分で探した買主にも売却できる。 |
・契約を結ぶと他の仲介業者に依頼できない。 |
一般媒介契約 |
・複数の仲介業者に依頼できる。 |
・自分で探した買主にも売却できる。 |
・上記2つと比べると、仲介業者のサポートが受けにくい。 |
不動産会社によってはどの媒介契約を選ぶかでサービス内容が変わる場合もあるため、事前にしっかり確認しましょう。
媒介契約の違いについては、下記の関連記事でより詳しく解説しています。
売却活動を始める
媒介契約を結んだら、売り出し価格を決めて売却活動をスタートします。
売り出し価格は査定をもとに決めますが、あくまで決定権は売主にあるため、自分の要望を反映させることも可能です。
売却活動の開始後、内覧希望があれば日程調整のうえ対応します。スムーズに売るためにも、室内はなるべく綺麗にしておきましょう。
最終的な売買条件については、買主との交渉で決まります。不動産会社を介して、価格や引き渡し時期などをすり合わせます。
買主と売買契約を結ぶ
売買条件がまとまったら、書面に起こして売買契約を結びます。
契約書は不動産会社が作成してくれるので、売主・買主の双方が署名すれば契約成立となります。後から条件を変えることは難しいため、しっかりと内容を確認しましょう。
売買契約の締結と前後して、必要書類の準備も進めます。主な必要書類は以下の通りです。
- 住民票
- 登記識別情報
- 固定資産税納税通知書
- 建築確認済証、平面図、土地境界確認書など
詳しくは、下記の関連記事も参考にしてください。
決済と引き渡し
売買契約の締結後、買主のローン審査通過を待って決済・引き渡しに移行します(現金一括払いなら直接移行)。決済と引き渡しは、売主・買主や不動産会社などの関係者が集まって行うのが一般的です。
司法書士が各種書類を確認し、金融機関の融資実行とともに決済が行われます。その後、カギや権利書などを買主に渡します。
正式な所有権移転は、登記申請(権利移転を公に証明するための手続き)の受理をもって完了です。
まとめ
不動産売却の依頼先を探すときは、複数の不動産会社を比較検討することが大切です。それぞれの特徴や実績をしっかりとチェックし、もっとも良い条件で売れる不動産会社を選びましょう。
しかし、不動産会社は大手だけでも数十社とあり、すべてを1社ずつ調べるのは骨が折れる作業です。そのため、一括査定をうまく使い、優良業者を効率的に絞り込むのがおすすめです。
不動産会社によって価格が数百万円単位で変わるかもしれませんし、売却期間が数ヶ月短くなる可能性もあります。この記事で紹介したおすすめポイントなどを参考に、ベストな不動産会社を選びましょう。
>>【優良業者をまとめて比較】不動産売却の一括査定はこちら
不動産会社の選び方について良くある質問
不動産売却の際、どのように不動産会社を選べば良いですか?
実績や物件との相性、担当者の誠実さなどがポイントとなります。特に物件との相性は重要で、依頼先によって数百万円単位で売却価格が変わることもあります。
売却する物件の種別(マンションや戸建など)、所在地域を得意とする不動産会社を見つけましょう。
仲介と買取の違いはなんですか?
仲介は、不動産会社が売主と買主の間を取り持ち、契約をサポートする形式です。売買契約が成立したら、仲介手数料を支払う必要があります。
買取は、不動産会社が物件を直接買い取る形式です。買主探しの手間がなく、仲介手数料もかかりませんが、仲介で売るより価格が3~5割ほど下がってしまいます。
売却を依頼する不動産会社は、大手と中小どちらが良いですか?
それぞれにメリット・デメリットがあります。大手は高い認知度と豊富な売却サポートがありますが、少額物件んい対応してもらえなかったり、対応が事務的になったりするかもしれません。一方、中小だと集客率は探しますが、地域に精通しているケースが多く、地元物件なら大手より高値で早く売れる場合もあります。
不動産会社に問い合わせる際、必要なものはなんですか?
以下を用意しておくと、問い合わせがスムーズに進みます。
・物件の住所や面積、築年数などの基本情報
・物件の登記簿謄本や固定資産税評価証明書などの書類
・売却の目的や希望価格、希望時期などの要望
複数の不動産会社を比較する方法はありますか?
複数の不動産会社に査定を依頼し、高値で売れる業者を見つけましょう。オンラインの一括査定を使えば、無料で手軽に複数社へ査定を申し込めます。
→【優良業者をまとめて比較】不動産売却の一括査定はこちら
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