日当たりが悪い家は湿度が高くなり、カビや結露が発生しやすくなるため、建物自体の寿命を縮めてしまいます。
このような事情から、日当たりの悪い家は需要が低く、売りにくいのが現実です。
しかし、工夫次第で高く・早く売却することも可能です。
日当たりの悪い家を高値で売却するコツをしっかりと押さえ、納得のいく売却を目指しましょう。
また、なるべく高い査定価格を出してもらうためには、複数の不動産会社に依頼すべきです。無料の一括査定を利用して、高値で売却できる不動産会社を探しましょう。
日当たりが悪い家は湿度が高くなり、カビや結露が発生しやすくなるため、建物自体の寿命を縮めてしまいます。
このような事情から、日当たりの悪い家は需要が低く、売りにくいのが現実です。
しかし、工夫次第で高く・早く売却することも可能です。
日当たりの悪い家を高値で売却するコツをしっかりと押さえ、納得のいく売却を目指しましょう。
また、なるべく高い査定価格を出してもらうためには、複数の不動産会社に依頼すべきです。無料の一括査定を利用して、高値で売却できる不動産会社を探しましょう。
日当たりの悪い家では、最大20%ほど査定額が下がります。
例えば、公益財団法人不動産流通推進センターの「価格査定マニュアル」では、戸建て住宅の土地の査定項目として「日照・採光」があり、評点によって-15%~+5%の範囲で査定額が変わってきます。
日当たりの悪い家の売却を考えているのであれば、日当たり良好で他項目が同条件の物件と比べて、最大20%程度は査定額が下がることを覚悟しておく必要があるでしょう。
参照:公益財団法人不動産流通推進センター「価格査定マニュアル」
日当たりについては、道路に接している向きが重要です。道路側の窓から日が差し込むため、道路側がどちらの方角を向いているかで日当たりが大きく変わってきます。
日当たりが良いのは、南、東、西、北の順番です。この順番に査定額も高くなります。
さらに角地の場合、日当たりの評価が上がるため、もっとも価値の高い物件は南東の角です。
反対に「北向きの家」や「角地ではない家」の売却となると、査定額は下がってしまいます。
家の査定において大きな影響のある日当たりですが、査定における重要点は他にも多数あります。
築年数や立地・地形といった基本的なことから、不動産市場の動向・地域の開発予定・前面道路との接続など多角的に調査されます。
日当たりが悪くても、他の条件がよければ高く売却できる可能性はあるのです。
家の査定は複数の要素が絡みあいます。そして、不動産会社によって、どの要素をとくに重要視するかは異なります。
不動産会社によって知識やノウハウ、販売経路が異なるため、同じ物件でも価格が数百万円単位で変わるケースが珍しくないのです。
そのため、家の査定はなるべく多くの不動産会社に依頼すべきといえます。下記の一括査定フォームから、無料で複数の会社に査定を依頼してみましょう。
日当たりの悪い家は、どうしても通常の物件よりも売却価格は下がることが多いです。
それでも「少しでも高い価格で売却できないか?」と誰もが考えると思います。
日当たりの悪い家の価値を少しでも高めて、高値で売るためのコツは以下の5つです。
日当たりが悪くても、間接照明を設置すれば、購入希望者に良い印象を与えられる可能性があります。
背の高い間接照明を1つ設置すれば、部屋全体を明るく照らせます。部屋の隅々まで照らせば、部屋全体を広く見せられるでしょう。
間接照明を1つ設置するだけで、暗くて居心地が悪い部屋という印象は大きく変わるはずです。
また、ドアを開けたとき、まず目に入る場所に間接照明を置くのもポイントです。
内覧の際に、明るい間接照明へ意識が向くので、日当たりに目が向きにくくなり、カモフラージュとしても期待できます。
間接照明の電源はONのまま設置しておいて、内覧でブレーカーを上げてもらった際、すぐに間接照明が付くようにしておくとよいでしょう。
カーテンやインテリアの工夫で、明るく見えるような部屋作りをすることも、印象アップのポイントです。
カーテンは明るい色で、温かみのある暖色系がおすすめです。
また、照明も暖色系のやわらかい色にしておけば、明るく温かみのある印象を持ってもらいやすくなります。
リビングなどに鏡を設置して、採光を工夫するのも効果的です。
鏡があると部屋が広く見えるだけでなく、窓からの自然光を多く取り込んで室内が明るく見えるようになります。
日当たりの悪い物件では、部屋をキレイに見せることがより大切になります。
日当たりが悪いと、暗い印象から不潔感を持たれやすいため、清掃が行き届いていない箇所はないか、入念にチェックしておきましょう。
清掃する場所として特に重要なのは、玄関と水回りです。まずドアを開けて初めに目に入る玄関は、家全体の印象を決めるといっても過言ではありません。
また、内覧に来た購入希望者が厳しくチェックするバスルーム、洗面所、トイレなどの水回りも特に注意して清掃しましょう。
長年の汚れがどうしてもとれない場合、ハウスクリーニングの利用も検討すべきです。清掃費用を多少かけても、その分だけ高く売却できれば、清掃費用も回収できます。
ネットの物件情報に掲載する写真を明るく撮っておくことも、好印象を抱いてもらうための重要なポイントです。
大多数の買主は物件情報サイトで調べるので、まずはサイトで見た時に明るくキレイな第一印象を与えなければなりません。
物件の写真を明るくキレイに撮るためには、昼間の撮影がおすすめです。
同じエリアで条件の近い物件と比較しながら、撮れた写真を何度も確認して、なるべく明るく印象の良い写真をアップしましょう。
日当たりが悪いことを気にしない買主をターゲットにするのも良い方法です。
日当たりの悪い家でも、住む人によってはメリットとなるかもしれません。
日中、部屋が暗いのであれば「昼でも熟睡できる」「日中落ち着いて作業できる」といった点にフォーカスして、夜勤や在宅勤務の人を狙ってみると売却できる可能性が高いです。
「室内の家具が日焼けしにくい」「熱がこもりにくい」といった特徴も、日当たりの悪い家のメリットとなります。
部屋を明るく見せるだけでなく、メリットの刺さるターゲットへ売るといった工夫もおこなうとよいでしょう。
日当たりが悪い家は湿度も高くなりやすく、カビの発生により健康へ悪影響を及ぼす恐れがあります。
また、カビや結露による建材の腐食も避けて通れないリスクです。
日当たりの悪い家に住み続ける・放置し続けることのリスクは以下の3点です。
それぞれのリスクを、具体的に解説していきます。
日当たりが悪い家では、カビが発生しやすくなり、健康上のリスクが高まります。
カビの胞子が体内に入ると、喘息やアトピーなどのアレルギーを引き起こす原因となります。
肺の中に取り込まれると、肺胞内で繁殖して、呼吸器系の病気にも発展しかねません。
とくに、免疫力が弱い子どもやお年寄りがいる家庭では、カビのリスクについてはしっかりと注意を払うべきでしょう。
日当たりが悪く湿度も高い家では、カビや結露により住宅が腐食する恐れもあります。腐食は建築材の劣化やシロアリ発生の原因となり、家の耐震性能や耐久性を著しく低下させるのです。
なかでも注意するべき結露が「内部結露」と呼ばれる現象です。
冬場の暖房で湿度の高くなった空気は、湿度の低い外へ向かって壁や床を透過します。その過程で「内部結露」が発生し、床や壁・天井で内部腐食が起きる原因となるのです。
表面結露であれば目に見えるのである程度は対策できますが、内部結露については、建物の劣化などの具体的な被害が発生するまで気づきません。
内部結露による腐食がひどい場合、リフォームも必要になり、かなりの費用が掛かることもあります。日当たりの悪い家では、目に見えないところで住宅が腐食してしまうリスクも理解しておく必要があります。
日光を浴びにくい環境では、体内時計の調整が難しいといわれています。
人の体内時計には、毎日一定のリズムを刻み、睡眠や食欲、体調を整える役割があります。
血圧や自律神経の調節、ホルモンの分泌、臓器の働きなどを調整しているのも、体内時計です。
体内時計は朝に太陽光を浴びることでリセットされるので、毎日きちんと体内時計がリセットされるおかげで「日中活動して夜は眠る」という規則正しいリズムを作っているのです。
日当たりの悪い家では、こうした正常な体内時計のリズムを作りにくく、体の調整が難しくなります。
現在、家の買い替えや引越しを検討していて、日当たりの良い方角を知りたい人もいるでしょう。
日当たりは周辺環境や間取りにも左右されますが、方角はやはり重要です。
一戸建ての購入でも、新築マンション購入でも、どの方角なら日当たりが良好なのかは気になるところだと思います。
各方角の物件の日当たりの特徴をまとめると、以下の通りです。
一日中良好な日当たりを求める人は、南向きの物件を狙うのがベストです。
ただし、生活リズムや趣向によっては、他の方角の物件も候補となります。各方角の物件の特徴について、それぞれ確認していきましょう。
南向きは、一日中、部屋の中に日光を取り込みやすいのが特徴です。
一日中ずっと日の光を浴びて、快適に過ごせるうえ、南側を向いた物件は「夏は涼しく、冬は暖かい」のもメリットです。
冬は太陽が低く、日光のさし込む時間は長くなりますが、夏は日光が高く、太陽のさし込む時間が短くなるため、一年中快適に過ごせます。
ただし、南向きはもっとも人気の方角なので、価格は高くなりがちです。
日当たりよりも価格も重視したい人は、他の方角もあわせて検討すべきです。
東向きは、朝の日差しが強いことが特徴です。
早朝から日の光を浴びることで、体内時計の調整がきちんと行われ、体調にも良い影響を与えます。
また、冬の朝もしっかり日が差し込むため、部屋の暖まり方も早いです。
ただし夏は、日の出から日差しが強く、朝方は少し寝苦しく感じるでしょう。
東向き物件は「朝早く起きて、夜は早く寝る」というような、朝方の生活リズムの人に向いている物件といえます。
西向きの物件は東向きとは対照的に、午前中は日が当たりませんが、午後になると日当たりが良くなります。
午後から活動することが多い人であれば、比較的快適に過ごせるでしょう。
ただし、夏は暑くなることや西日が眩しいことなどのマイナス要素も強く、一般的には敬遠されることが多い方角となっています。
北向きは、1日を通して日当たりが悪く、日当たりにこだわる人は避けるべき方角です。
日当たりの悪い物件では、カビの発生に伴う健康上の被害や湿気による住宅の腐食など、トラブルのリスクも高くなります。
このあたりにデメリットを感じる人は、北向きの物件は避けるべきです。
ただし、日当たりの良い方角の物件と比べると、相場が安くなるメリットがあります。
あまり家にいないなど、日当たりの悪さがデメリットになりにくい人であれば、北向きの物件も候補として検討してみるとよいでしょう。
日当たりの悪い物件は、売却価格が下がりがちですが、工夫次第では高く売ることも可能です。
部屋の内装をキレイにしたり、照明を明るくしたりして、好印象を持ってもらうことはとても大切です。買主に好印象を持ってもらえれば、高値での売却も十分に可能となってきます。
また、一括査定を利用して、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。会社によって、数百万円単位で価格が変わる可能性があります。