【線路沿い物件】騒音や振動のある家や土地を高く売るための売却対策を解説

線路沿い物件 売却

住まいを選ぶとき、多くの人は物件の周辺環境も重要視します。

住めば都という考えから、住みやすさよりもアクセスの良さや店舗の多さなどの利便性ばかりを優先してしまうこともあり、駅近の線路沿いに家を建ててしまって後悔する人は多いです。

また、長く住むうちに「住みにくい線路沿いの物件を売却して手放したい!」という思いが日々強くなっている人もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、住みにくいと敬遠される線路沿い物件のメリットとデメリット、高い値段で売却する方法などを解説します。

線路沿い物件の特徴

線路沿いの家
線路沿いの物件は電車の走行による音や地響きが日夜問わず感じられるということが最大の特徴といえるでしょう。駅が近ければ発車音やアナウンス、踏切の音などもはっきりと聞き取れます。

また、ベランダや窓が線路側に配置されている物件が多く、日光を遮る高いビルなどの建物が少ないため日当たりなどの採光面に関しては基本的に悪くはないといえます。

ただし線路と逆側の部屋の場合、電車の騒音は抑えられる代わりに日が当たらないこともあります。

線路沿い物件の周辺環境

線路沿い物件の周辺は駅やお店が多く、人通りのある環境だといえます。特に首都圏だと繁華街や商店街なども近くにあるので一日中賑わっているような場所も少なくありません。

また、線路を囲むように新築マンションがずらっと並んで建てられているような都市開発中の地域は、道路などもしっかりと整備されているため住みやすい環境になっています。

線路沿い物件の資産価値

線路沿いに限らず、物件の資産価値を決める要素の1つとして「買い手がつく物件なのかどうか」というものがあります。

そのため、資産価値の高い物件というのは客観的な評価が良い物件ともいえます。わかりやすくいうと「多くの人が買いたいと思える物件」です。

例えば、立地がよく利便性に富んだ主要都市の駅近物件などは人気が高く資産価値も下がりにくいといえるでしょう。

ちなみに人によって考え方が異なる主観的評価(場所に対する思い入れなど)は資産価値にあまり影響しません。

市場よりも安く売り出される理由

物件を売り出す不動産業者は「その土地がどういったイメージを持たれているのか」、「それによってどの程度の売り出し価格なら購入者が現れるのか」という点も考慮し価格を設定します。

そのため、土地の周辺環境が直接的な価値減少の要因にならなくても、顧客が抱くイメージによって売り出し価格を安くするケースがあります。

線路沿い物件は立地によって資産価値の高い物件に

線路沿い物件の中には、立地が良いというだけで資産価値が高騰している物件もあります。

基本的に騒音や振動などがマイナスの要素となりますが、それらを補えるほどの利便性や人気の地域エリアということであれば資産価値が高くなる傾向があります。

例として、特急や快速の始発駅や複数の路線が利用できる駅沿いの物件などはサラリーマンやOLなどからの人気がとても高いです。

つまり前にも説明したとおり、線路沿い物件であっても買いたい(欲しがる)人が多ければ多いほど資産価値は上がり、不動産価格も高くなります。

線路沿い物件のメリット

人
一見悪いイメージを持たれやすい線路沿い物件にも、生活におけるメリットがたくさんあります。

それらのメリットを全面に押し出して売り出すことで人気物件になる可能性も十分にあるのでしっかりと把握しておくとよいでしょう。

利便性が高い

線路沿い物件の最大のメリットは、すでにお伝えしている通り「利便性の高さ」です。

駅からの距離が近いことやコンビニやスーパー、飲食店、ショッピングモールや商店街などが周辺にあることが多いため、生活には困らないといえます。

また、首都圏以外の線路沿い物件においては、線路周辺の道路や駐車場が綺麗にしっかりと整備されているなどで車の運転がしやすい等のメリットがあります。

人通りが多く安全性が高い

線路沿い物件の周辺は駅やお店などがあり人通りも多いため、夜道であっても比較的安心した気持ちで歩けるという意見があります。

また、道や足元が見えづらくなる夜には踏切などの明かりや街灯などもあるため、安全に帰宅できます。

特に夜遅くに帰宅する女性にとっては、道が明るいことと自宅までの距離が近いのは嬉しいポイントでしょう。

家賃や価格が安い

線路沿いにある賃貸住宅や家などは一般的な住宅地に比べて賃料や価格が安い傾向があります。

これは、電車の騒音や振動など日常生活に関する弊害があることが一番の理由ですが、それらを気にしない人にとってはむしろ金銭的な恩恵が高くメリットだといえます。

土地に関しては直接的な安価の要因とはなりませんが、線路沿いは安心できないというイメージが少なからずあるので市場よりも安く売り出されていることもあります。

線路沿い物件を好む人・欲しがる人

人選
線路沿い物件をあえて選ぶ人にはいくつかの特徴があります。その中でも「騒音」や「利便性」に着目する傾向が多いといえます。

一人暮らしの学生や会社員

線路沿い物件は前の項目でも説明したとおり、駅が近くにあることや飲食店などの店舗が豊富という特徴があります。

そのため、学生や社会人などが通勤通学時に便利という理由で駅近徒歩3分などの物件を選ぶことが多いです。加えて、一人暮らしであればコンビニやスーパーでの買い物時も遠出せずに助かるなどの理由もあります。

駅のホームが見えるほどの駅近線路沿い物件であれば、遅延・混雑具合などが確認できるから便利という声もあります。

このようなさまざまな利便性を優先し、あえて線路沿い物件を選ぶ人は実際少なくありません。

自分が出す騒音に悩んでいる人

線路沿いの物件は電車や人の賑わいによってかなりの騒音が発生しますが、人によってメリットとなる場合があります。

例えば、普段の生活音(歩く音やテレビの音など)が人一倍大きくなってしまうことで悩んでいる人があえて騒音の発生する線路沿い物件に住むケースがあります。

基本的に、騒音が頻繁に発生する線路沿い物件は音に敏感で神経質な人が敬遠する傾向があります。

逆にいうと、線路沿いの物件をあえて選んで住んでいる人は音を気にしない人が多いともいえます。

そのため、住民間の騒音トラブルに発展しにくく、自分が出す生活音に悩んでいる人は無理に足音おさえるなどの努力をする必要がなくなります。

鉄道ファン

純粋に鉄道や電車が好きだから線路沿い物件に住む、といった人も実は少なくありません。

自分の部屋の窓から電車や駅を直接見ることができるため、人に迷惑をかけずにいつでも写真が撮れるという鉄道ファンならではの強みがあります。

昔から現在に至るまで線路を走る電車を時代の移り変わりとともに楽しんでいるという人もいます。

電車の音が騒音だと感じないのであれば、線路沿い物件はその人にとって最も優良な物件になるともいえるでしょう。

線路沿い物件のデメリットと売るための対策

騒音振動
線路沿い物件でよくいわれるデメリットは騒音や振動です。

これらのデメリットをできるだけ解消する対策をおこなうことで、売れない物件を売れる物件に変えることができます。

デメリットごとにやっておきたい対策を詳しく解説していきますので参考にしてみてください。

騒音と防音対策

線路沿い物件で最も悩みのタネになるのが騒音です。

電車が線路を走る音や踏切の音、駅構内のアナウンスの音などさまざまな音が混在します。

どれも人がうるさいと感じる大きさの音なので、人によっては我慢できない騒音となります。

線路沿い物件は「騒音さえなければ購入したい」と思われる物件も多いため、いくつかの騒音対策を講じてから売りに出すことで想像したよりも高い値段で売ることができます。

窓を二重サッシにする

窓やベランダ口が線路側にある場合は「二重サッシにする」という方法が考えられます。

特に、音の遮断性が高い防音室用のサッシなどを取り付けることで大幅に騒音が軽減されます。

手軽に取り付けられる窓サッシから、防音素材が含まれた高品質な窓サッシまで幅広くあり、工事費用もそれぞれです。

どこまで防音対策をするのかをしっかりと計画しておきましょう。

給排気口を線路とは逆側に配置

大規模なリフォームを前提とするならば、給排気口を線路と逆側に設置するという対策もあります。

給排気口・・・室内の空気を自然換気するための通気口のことで、形状は物件によって異なる(以下写真の赤丸)

給排気口

給排気口は外と直接繋がっているため外音が入りやすく、電車などの音が大きく聞こえる原因にもなります。

そのため、少しでも音源から音の入口となる給排気口を遠ざけることで騒音を抑えることができます。

もしも、部屋と給排気口の位置自体を変えることができない場合は、給排気口のダクト内に吸音材を入れて防音対策をすることも可能です。

実際に「換気口防音スリーブ」などの名称で販売されており、ネットで購入することもできるので手軽に防音対策ができます。

※給排気口をガムテープなどで塞いでしまうと換気ができなくなるので、きちんと専用の防音材を使いましょう。

振動と防振対策

電車が走る線路沿い物件は音だけではなく、振動も多く発生します。

一両大体20~30t(車種により異なる)ほどある乗り物に多くの人が乗って走るわけですから、地面への振動も相当なものになります。

しかし、線路沿い物件すべてにおいて振動がひどいというわけではなく、実は地盤の性質によっても振動の感じ方は大きく異なります。

弱い地盤と強い地盤の性質

まず物件の土地部分となる地盤ですが、大まかに弱い地盤強い地盤に分けられます。

軟弱地盤・硬質地盤ともよばれ、粘土や密度のないゆるい砂から成るのが軟弱地盤、岩盤や砂れき(砂利など)から成るものが硬質地盤と区分されます。

  • 軟弱地盤・・・地盤がゆるく流動性が高いため振動を大きく感じやすい性質
  • 硬質地盤・・・高密度の物質で構成されており耐震性が高く揺れを感じにくい性質

参照:防災科学技術研究所「災害の危険性をどう評価するか 地盤強震動」

弱い地盤は「地盤改良工事」で防振対策

線路沿い物件の振動をなるべく減らしたいということであれば、地盤の改良工事を検討しましょう。

地質調査をして揺れを感じやすい軟弱地盤だった場合、固化材を土に混ぜ強い地盤に改良することで振動を減少させることが可能です。

ただし、地質調査や地盤改良工事は多額の費用がかかります。必ず売れるという保証がない物件にその費用をかけるのか、かけないのかはよく考える必要があります。

舞い散る鉄粉や砂埃の対策

騒音・振動以外にも電車の通過による風で砂埃が舞い、外に干した洗濯物や外壁が汚れる等の被害も悩みのひとつでしょう。

また、砂埃だけではなく電車が停車する駅の近くだとブレーキをかけた際に発生する鉄粉(ブレーキ時に削れた部品の粉塵)も汚れの原因といわれています。

近年の電車は鉄粉が発生しにくい作りになっていますが、黒くザラザラした鉄粉は車や壁などに刺さり錆びの原因となるので、少量の付着でも除去する必要があります。

鉄粉や砂埃が散布されること自体に対策を講じることはできないので非常に厄介な公害でもあります。

しかし、鉄粉や砂埃の散布自体を防ぐことはできなくても、飛んでくる汚れを防ぐような対策は可能です。

「サンルーム」で鉄粉・砂埃対策!売却時の強みにもなる

「線路沿い物件でも洗濯物を干したい!けれど部屋干しはしたくない」と悩んでいる人は、ベランダ等をサンルームに改装することで問題が解消できそうです。

サンルーム・・・全面ガラス張りで日光を遮らないの部屋のこと

サンルーム

ベランダに洗濯物を干すと鉄粉や砂埃が付着しますが、サンルームだと日照はそのままで外の空気を遮れるため気持ちよく洗濯物を干すことができます。汚れた空気を入れずに換気することが可能な換気口のあるサンルームもあります。

また、サンルームは子どもが遊ぶ部屋としてはもちろん、自転車などを保管する物置としても使えるので鉄粉や砂埃で汚したくない物を置く場所としても活用が可能です。

「サンルーム設置済」という要素を押し出した物件であれば線路沿い物件であっても購入されやすくなりますし、納得のいく価格で売却することも可能でしょう。

線路沿い物件を高く売る方法

土地売却
線路沿い物件は前の項目で説明したとおり、騒音や振動などによって敬遠されがちな物件です。

このような日常生活に影響のある物件に住んでいる人の中には「住みにくいから今すぐに売って手放したい」と常日頃考えている人もいるでしょう。

この項目では線路沿い物件を売りたい人に向けて、なるべく高い値段で売るためのポイントをいくつか説明します。

訳あり不動産の専門買取業者へ売却する

線路沿い物件における騒音などは物件購入時や契約時の告知状況などによって瑕疵とみなされる可能性があります。

瑕疵にはならなくても住みにくい物件というイメージから需要がなくなり、資産価値も低くなるため、一般不動産しか扱っていない不動産会社に査定・買取を依頼しても安価になることが多いです。

ですが、瑕疵物件などの訳あり物件を専門として扱っている買取業者ならば通常物件と同程度の価格で買い取ってくれます。

訳あり物件専門買取業者は、

「不動産の専門家が訳あり物件の資産価値を正当に見極め査定・買取をおこなう」
「買取後の運用方法が一般的な不動産会社よりも長けている」

等の理由があるため買取価格を上げることができるといわれています。

また、仲介業者に依頼していつまでも買い手が見つからない状況になるよりも、すぐに買い取ってくれる専門買取業者に売却してしまったほうがメリットは大きいといえます。

訳あり物件の買取なら当社へ

当社クランピーリアルエステートはどんな種類の瑕疵・訳あり物件でも高価格で買い取ります。

独自の不動産評価指標と買取後の適切な運用によって、他社よりも買取価格が高くなるような不動産査定を実現しています。

また、不動産を売却することに対する悩みや疑問などの相談も無料でおこなっておりますので、ぜひ以下のリンクからお気軽にお問い合わせください。

防音・防振対策済み物件として売り出す

線路沿い物件は利便性からみても立地の条件は良いといえる物件です。

そのため、騒音・振動等のデメリットをあらかじめリフォームやリノベーションによって解消しておくことで、物件が高く売れるかもしれません。

二重窓サッシや防音壁、サンルームの設置などさまざまな対策を施してから売り出すと買い手の購入意欲を高めることができます。

防音対策は特に重要ですので、少し費用がかかってもやっておいたほうがよいでしょう。「騒音さえなければ・・・」と思う買い手は非常に多いです。

不動産投資家に売却する

物件自体の資産価値を上げる方法ではなく、売却先にこだわることでも高く売ることができます。

線路沿い物件のようなデメリットを含む不動産を売る場合、一般のファミリーや個人よりも不動産投資家にアピールして売り出したほうがよいといえます。

不動産投資家はデメリットのある物件であっても適切な対策を施して資産価値を上げ、需要のある物件に変える能力を持っています。

そのため、将来的に儲かると判断された物件は売り手側でリフォームなどをしなくても相場相当、もしくはそれよりも少し高い価格で買い取ってくれる可能性があります。

特に、アクセスの良い駅の周辺にある線路沿い物件は店舗や賃貸物件などで運用すると継続的に利益を生むことができるため、不動産投資家が欲しがる物件でもあります。

不動産一括査定サイトを利用する

不動産売買をおこなっている会社や仲介業者に初めて依頼する際は、依頼先をひとつに絞らず複数選択して会社の良し悪しを比較しましょう。査定金額の比較もできます。

ただし、不動産会社の中には素人の買主を狙って悪質な売買契約を結び利益を得ている会社もあります。

またこのような会社や業者は、不動産を扱う会社としてなくてはならない「宅地建物取引業」の免許を持っていない法律違反者も紛れているので特に注意が必要です。

一括査定時に「他社よりも大幅に査定金額が高すぎる」会社は悪質な会社や業者の可能性が高いので契約を進めないよう心がけるとよいでしょう。

まとめ

騒音や振動で悩まされることの多い線路沿い物件はデメリットばかりが目立ってしまい敬遠されがちですが、人によってはメリットだらけの優良物件となり得るケースもあります。

また、閑静な住宅地にある物件とは比べ物にならないくらい利便性に富んだ線路沿い物件も存在します。

売却予定の物件に防音防振対策を施して騒音や振動被害を抑えることができれば、住みやすさと利便性が兼ね備えられた資産価値の高い物件になります。

住まいに求めるものは人それぞれです。売れないと思っている線路沿い物件でも売り出し方を少し工夫するだけで高価格での売却も可能です。

もし、線路沿い物件を上手に高く売りたいと考えている人は今回の記事も参考にしつつ専門の買取業者へ一度相談してみるのもよいでしょう。

最終更新日:

訳あり物件の売却をご検討の方は今すぐご連絡ください

0120-543-191