東京都の訳あり物件の買取に強い不動産業者一覧

訳あり物件の主な種類

訳あり物件というと、事故物件をイメージする人が多いでしょう。しかし、訳あり物件とは、不動産の価値を下げる何らかの問題を抱えた全ての不動産を指します。抱えている問題の内容によって、訳あり物件には下記のような種類があります。

なお、このほかの物理的瑕疵・法的瑕疵・心理的瑕疵がある物件も、特別な別称がなくても訳あり物件に該当します。

■物理的瑕疵
建物や土地に物理的な問題を抱えた物件。雨漏り・シロアリの発生や耐震強度の不足、配管のつまり・損傷、自然災害のリスクが高い、土地の汚染などが該当する。

■法的瑕疵
法律的な問題を抱えた物件。建ぺい率や容積率、接道義務など建築基準法・土地計画法・消防法による制限を受けている状態の不動産を指す。再建築不可物件や違法建築物が該当する。

■心理的瑕疵
人が嫌悪感や抵抗感、恐怖を抱く問題を抱えた物件。事故物件のほか、周囲に火葬場・墓地・下水処理場・ゴミ焼却場・風俗店・刑務所などの嫌悪施設や暴力団事務所がある物件も該当する。

東京都で訳あり物件を売却するなら買取がおすすめ

訳あり物件を売却する方法には、大きく「仲介」と「買取」の2つがあります。

一般的に不動産を売却する際は、不動産業者を介して買い手を探す「仲介」を活用することが多いでしょう。中古不動産市場で広く買い手を探すことで、より高く買い取ってくれる買い手を探せます。一方で、市場でニーズのない不動産は、金額が著しく下落する、または売れないというのが市場原理です。

先述の通り、訳あり物件は何らかの問題を抱えている不動産で、市場でのニーズは低く、仲介では買い手が見つかりにくくなっています。問題の程度によっては、何年も買い手が見つからないことも珍しくありません。売れなければ、その間も管理の金銭的・労働的負担が発生し続けます。

対して、不動産業者自身が買い手となり不動産を購入する「買取」の場合は、買い手を探す時間や手間がありません。査定に出せば業者が値が付くかの判断をして、買取可能であれば平均1ヶ月程度で売却が完了します。市場で値が付く不動産であれば、仲介で売るほうが高値が付く傾向はありますが、市場では売れない訳あり物件を売却するのであれば、買取のほうが現実的な手段といえるでしょう。

東京都で訳あり物件の買取業者を選ぶポイント

東京都で訳あり物件を売るなら、下記の3点を押さえて不動産買取業者を選びましょう。

• 実績のある買取業者を選ぶ
• 地域に詳しい買取業者を選ぶ
• 行政処分が行われていない買取業者を選ぶ

まず、買取業者が「過去にどのような物件をいくらで買い取ったか」という実績を確認しましょう。公式サイトに掲載している業者もありますが、売主からの希望で情報を公開していない場合もあります。その他の要素も含めて気になる業者が見つかったら、実績を問い合わせてみるとよいでしょう。

併せて、地域の不動産に精通しているかどうかも要チェックです。地域に根ざした不動産業者であれば、エリアや需要を詳しく把握しているだけでなく、ネットでは集まらない地元の人から得た情報を持っています。李域に詳しい業者であれば、地域のトレンドや将来的なニーズもふまえ、より適切な値で取引してもらえるでしょう。

実績が豊富で地域で長く親しまれてきた業者であっても、行政処分を受けている、つまり法規違反や行政目的に反する行為をしていれば、やはり信頼できません。国土交通省の「ネガティブ情報検索サイト 宅地建物取引業者」では、過去の行政処分情報を検索できるため、相談を検討している業者は念のためチェックしておきましょう。

東京都で訳あり物件を買い取ってもらう流れ

東京都で不動産買取業者に訳あり物件を買い取ってもらう際は、下記の流れで進めることになります。

1. 買取業者に査定を依頼する
2. 査定価格を確認する
3. 売買契約を締結する
4. 決済と引き渡しを行う

仲介と異なり、買取では買い手を探す工程がないため、業者が出した査定額に納得できるか否かで売却が決まります。複数の不動産買取業者に査定をしてもらい、提示される査定額を比較しましょう。

不動産買取業者の査定は、物件の情報のみで査定を出す「机上査定」と現地に担当者が赴いて物件を実際に見て価値を調査する「訪問査定」の2種類があります。訪問査定を受けないと、実際の価値を正確に測ることは難しいため、査定額を比較するときは訪問査定後の出される金額を参考にするようにしてください。

その他、「契約不適合責任を免責にしてくれるか」も業者を決定するときのポイントです。契約不適合責任が免責にならない契約だと、契約時に業者に伝えていない物理的・法的・心理的瑕疵が後から発覚した場合、売主が責任を負わなければなりません。訳あり物件を取り扱っている不動産買取業者であれば、契約不適合責任を免責にして契約してくれるところが多いものの、念のため事前に確認し、契約書に免責事項を記載してもらいましょう。

後はお金の振込と不動産の引き渡しをすれば、売却完了です。