空き家になってしまったり、家庭の事情で家を手放さなければならなくなったりして、家の売却を検討する場合もあるでしょう。その際に、「家が汚いと売却に影響するのか」「汚い家をそのまま売却できるのか」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
結論、汚い家だとしても家の状況を気にせずそのまま売却する方法はあります。
家を売却する方法は、主に買取業者か仲介業者の2つの選択肢があります。それぞれの違いは下記に示した通りです。
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買取業者に直接売却
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不動産会社に仲介してもらい売却
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・現況のまま売却できるケースがある
・仲介手数料がかからない
・リフォームや清掃を見越しての買取になるので売却価格は低くなりがちになる
・買主が不動産業者となるため、原則として売主の契約不適合責任は完全免責となる
・比較的売却までの期間が短い
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・現況のまま売却するのは難しい
・仲介手数料がかかる
・リフォームすれば売却価格は高くなる場合がある(リフォーム費用を考慮すると売却益が出るかは判断が難しい)
・基本的に契約不適合責任は免責にならない(ただし、築古や損傷が激しい場合は契約不適合責任の一部を免責して売却するケースも多い)
・売却まで3か月~半年(もしくはそれ以上)
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買取業者に売却する場合は、売却前の清掃も不要な場合があります。しかし、仲介業者に売却する場合は、壁のくすみや床の傷、汚れといった基本的な補修や清掃、残置物の撤去も必要なケースがあります。なかには、リフォームを検討する方もいるかもしれませんが、赤字になるおそれがあるため、注意が必要です。
このように、汚い家でも売却は可能です。さらに、買取業者であれば清掃や補修の手間なく売却できる可能性があります。
また、より良い条件で売却するためには、複数の買取業者に査定を依頼して比較することも検討しましょう。業者ごとに査定額やサービス内容に違いがあるため、複数社に査定を依頼することで、納得のいく条件を見つけやすくなるからです。
買取業者は、無料査定もできるため、自分の物件がどれくらいの価格で売却できるのか確認可能になります。
汚い家でも売却は可能です
古くて経年劣化が進んだ汚い家の例として、以下のような物件が挙げられます。
- フローリングや畳の損傷がそのまま残っている
- 外壁が劣化してボロボロ
- 庭の草木が伸び放題
- トイレや水回りにカビや黒ずみがある
- 窓やサッシに砂や埃が積もっている
こうした物件は、自力で清掃や修繕を行う負担が大きく、「どこから手をつければよいのか分からない」「費用をかけても売れなかったらどうしよう」といった不安から、そのまま放置されてしまうケースも少なくありません。
実際に当社へのご相談でも、「相続した空き家がかなり傷んでおり、近隣から雑草や見た目について指摘を受けているが、売却できるか分からず動けていない」といったお悩みが寄せられます。
そのため「本当に売れるのか」「どのくらいの価格で売れるのか」「リフォームは必要か」といった不安を抱える方も少なくありません。
しかし、汚い家であっても売却は十分に可能です。ポイントは、売却先の選び方にあります。
買取業者の場合は汚れの影響を受けにくい査定となる
個人間で家を売買する場合、できるだけキレイな状態にしておかないと、購入希望者からの印象も悪くなり、なかなか売れないことが多い傾向にあります。
しかし、買取業者に売却する場合、汚れや傷みの影響は比較的限定的となる傾向があります。
これは、買取業者が物件の取得後に清掃や修繕、リフォームを行うことを前提として査定しているためです。現況の状態だけではなく、再販時の価値やコストも含めて総合的に判断されます。
そのため、軽微な汚れや使用感については、査定額に大きく影響しないケースも多いです。
ただし、建物の損傷が著しい場合や修繕費用が高額になると見込まれる場合には、その分が査定に反映される点には注意が必要です。
仲介業者の場合は値引き交渉される場合が多い
仲介業者で一般の買主へ売却する場合、汚い家は評価を下げられる可能性があります。
特に内覧時の印象は大きく影響し、「リフォーム前提でも、この状態だと手間がかかりそう」「想定よりも費用がかかりそう」と判断されると、その場で購入を見送られるケースも少なくありません。
「汚い家でも大丈夫」という買主もいますが、実際には「その分値引きしてほしい」という交渉につながる可能性もあるのです。
当社のご相談でも、「内覧は入るが毎回値引き交渉になってしまい、話がまとまらない」といったケースがあります。結果として、売却期間が長期化し、最終的に当初より大幅に価格を下げて成約に至ることもあります。
仲介業者で家を売る場合、内覧前に家をキレイに清掃しておくことが重要です。ただし、汚くても立地が良い場合、リノベーション素材として一般客から相場以上の高値で買い手がつくケースもあります。
汚い家を売る前に清掃・リフォームは必要?
家の清掃・リフォームについて考える場合は「どのくらい費用対効果があるのか?」と疑問に思う声も少なくありません。
一般的には、清掃とリフォームでは費用対効果に次のような傾向があります。
| 種類 |
結果 |
| 清掃 |
売却先が広がる可能性がある |
| リフォーム |
内容によっては費用に見合わない場合もある |
ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、物件の立地や状態、売却方法(仲介・買取)によって最適な判断は異なるのです。
実際のご相談でも、「リフォームした方が高く売れると思っていたが、結果的に費用を回収できなかった」というケースがあります。一方で、「最低限の清掃だけでスムーズに売却できた」というケースも見られます。
汚い家の売却においては、汚れの程度や損傷の有無、エリアや市場ニーズなどをふまえて「どこまで手をかけるべきか」を個別に見極めることが重要です。
汚い家の売却時における清掃・リフォームの程度と必要性を説明していきます。
売却先が広がる場合があるので家は清掃するのがおすすめ
仲介業者を通じて個人に売却したい場合は、売却先が広がる可能性があるため、清掃するのがおすすめです。
物件の査定時に慌てて清掃する必要はありませんが、一般的な不動産仲介の売却活動の過程で清掃を行うことが望ましいといえます。
残置物の撤去はもちろん、壁のくすみや、床の傷・汚れなどの補修は基本ですが、見落としがちな窓や水回りなども汚れを取って、きれいにしておくことが重要です。
リフォームは費用対効果を踏まえて慎重に判断する必要がある
家のリフォームを検討する場合、より慎重に費用対効果を考えなくてはいけません。
床や壁紙の張替えやキッチン・シンクまわりの改修、浴室一式の交換など、予想以上に多額のリフォーム費用がかかる場合があります。
| リフォーム内容 |
費用 |
| 内装のみを修繕する |
約50~100万円 |
| 外装のみを修繕する |
約100~200万円 |
| 室内の部分的なリフォーム |
約200~500万円 |
上手くいけば物件の価値を高められますが、中古物件を購入する買主は「購入後に自分でリフォームしたい」と考えている人もいるでしょう。
そのため、事前にリフォームを行っても、費用に見合った価格上昇につながらないケースもある点には注意が必要です。
また、買取業者の場合も、リフォームによって買取価格が大きく上昇するとは限らないため、現状のまま売却する選択肢もあります。
汚い家の価格相場を調べる方法
汚れた家を損せずに売るためにも、必ず売却価格相場を調べておきましょう。
以下の2点は、優先的に確認しておくとよいでしょう。
- 近隣の類似した家の売却価格
- 複数の不動産業者による査定額
これらを事前に把握しておくことで、価格設定の目安が明確になり、相場から大きく乖離した条件で売り出してしまうリスクを抑えられます。
周辺にある類似した家の価格を調べる
近隣や周辺の物件価格を調べれば、売りたい家の価格をある程度は予測できます。
不動産の売却価格は、過去の取引事例や現在の市場動向を踏まえて決定されるため、類似物件の情報を確認しておくことには大きな意義があります。
周辺相場や類似物件の取引事例は、国土交通省が提供している「不動産情報ライブラリ」を用いて、Web上で調べられます。
不動産情報ライブラリでは、都道府県や地区単位で絞り込み、過去の取引事例を確認することが可能です。
取引詳細には、以下のような情報が記載されています。
- 「取引総額」
- 「坪単価」
- 「面積」
- 「前面道路の詳細」
- 「建築面積(建ぺい率)」
売りたい家がある所在地を検索して、周辺の取引詳細を確認しておくと、大まかな価格相場が把握できるはずです。
築年数や間取りの近い類似物件の売却価格は「SUUMO」などの不動産ポータルサイトから検索できるので、そちらも合わせて参考にするとよいでしょう。
参照:国土交通省「不動産情報ライブラリ」
複数の専門業者に査定を依頼する
いくら汚れがある家であっても、売却する以上は条件の良い形での成約を目指したいところです。
そのためには、1社の査定だけで判断するのではなく、複数の不動産業者に査定を依頼し、提示条件を比較検討することが重要です。
不動産の査定額は、業者ごとの販売戦略や想定するターゲット層、リフォーム前提の有無などによって差が生じることがあります。
実務上も、複数査定を行うことで価格帯の妥当性が見えやすくなり、過度に低い価格で売却してしまうリスクの回避につながります。
当社へのご相談においても、複数の査定額を比較したことで相場感を把握でき、より適切な価格設定につながったケースが見受けられます。
例えば、「長年空き家となっており室内の汚れや傷みが目立つ戸建てを売却したいが、どの程度の価格で売り出せばよいか分からない」というご相談がありました。
当初は1社のみの査定額を参考に売却を検討されていましたが、他社にも査定を依頼したところ、業者ごとに「現状のまま売却する前提の価格」と「リフォームを前提とした再販価格を見込んだ査定」で大きく差があることが判明しました。
その結果、複数の査定価格の中間帯を基準に売出価格を設定し、過度に安い価格で手放すことを避けつつ、一定期間内での成約につながった事例があります。
汚い家を売るなら仲介業者?買取業者?
汚れが目立つ家を売却する場合、不動産業者には主に「仲介」と「買取」の2つの方法があります。
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買取業者
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仲介業者
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方法
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自社で家を直接買取する
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一般の買主を探して家を売る
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概要(メリット、注意点)
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・現況のまま買取可能(その分安くなりやすい)
・比較的短期間での売却が見込める
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・物件の状態や条件によっては売却まで時間がかかる場合がある
・市場価格に近い金額で売却できる可能性がある
・内見対応や清掃などの準備が必要になることがある
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こんな場合におすすめ
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・できるだけ早く売却したい
・清掃やリフォームの手間をかけたくない
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・時間をかけてもできるだけ高く売却したい
・清掃や簡単な手入れが可能な状態である
・不動産の価値が高い
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どちらの方法にもメリット・デメリットがあるため、売却の目的や物件の状態に応じて適した方法を選択することが重要です。
例えば、「できるだけ早く現状のまま売却したい場合」は買取が適している可能性があり、「時間をかけてでも条件の良い売却を目指したい場合」は仲介が適しているケースがあります。
まずは複数の不動産業者に相談し、それぞれの提案内容や条件を比較したうえで、自身にとって最適な売却方法を検討するとよいでしょう。
仲介業者だと汚い家は状態によって売却期間に差が出る
状態の悪い物件は一般の購入希望者に与える印象が悪く、買主が見つかりにくいため、長期間売れ残る傾向があります。
そのため、仲介業者を通じた売却では、物件の立地や価格設定、状態によっては売却期間が長期化するケースも見られます。
また、販売活動の進め方や物件の特性によっては、販売戦略の見直しや価格調整が提案されることもあるのです。
結果として、市場動向や反響状況に応じて価格を見直すことで成約に至るケースもあるため、当初の想定より売却価格が変動する可能性があります。
買取業者なら現状のまま買取可能
「訳あり物件に対応している買取業者」では、事故物件や築古物件、状態の悪い空き家などについても、現況のままで買取に応じている場合があります。
このような業者は、再販やリフォームを前提として物件を評価するため、汚れや老朽化がある物件でも売却できる可能性があるのです。
そのため、条件が合えば比較的短期間で売却に至るケースもあります。
ただし、買取後にリフォームや解体などのコストが見込まれるため、一般的には市場での売却価格と比べて低めの価格設定となる傾向があります。
売却までのスピードや手間の軽減を重視する場合には、こうした買取業者への相談も選択肢の一つとなります。
まとめ
築年数の古い家や相続した空き家など、状態の悪い物件は一般市場での売却に時間がかかる場合があります。
とくに仲介業者を通じた売却では、物件の状態や価格設定によっては、買主が見つかるまで一定の期間を要するケースも見られます。
清掃やリフォームを行っても、その費用に見合う売却メリットが得られるとは限らない点には注意が必要です。
売却までの期間や手間を重視する場合には、「訳あり物件に対応している買取業者」に売却を相談する方法も選択肢の一つといえるでしょう。