一覧を見ても迷ってしまう方へ。埼玉県内で失敗しない訳あり物件買取業者の選び方
ここまで埼玉県に対応している訳あり物件の買取業者一覧を紹介してきましたが、「結局、自分が抱えている物件にはどの業者が合っているのか分からない」と迷われている方も多いのではないでしょうか。
訳あり物件(再建築不可、事故物件、ゴミ屋敷、共有持分、借地権や底地など)の売却は、一般の買い手がつきにくい点や専門的な権利調整が求められる点から、通常の不動産売却とは異なる取引です。買取業者選びで失敗し、安く買い叩かれたりトラブルに巻き込まれたりしないよう、以下の3つのポイントを必ずチェックしてください。
- 「自社で直接買い取れる資金力」があるか
- 自身の物件が抱える「特定の訳あり事情」の解決実績が豊富か
- 埼玉特有の「市街化調整区域」や「県南・県北のエリア格差」に精通しているか
「自社で直接買い取れる資金力」があるか
訳あり物件の買取業者の中には、自社で買い取る資金や再生ノウハウを持たず、とりあえず高値の査定を出して売買契約を結び、別の不動産投資家へ転売しようとする業者が存在します。
この場合、中間に業者が入る分だけあなたの手取り額が安くなってしまいます。
公式HPなどで「自社買取」を明記しており、数千万円から億円規模の自社資金で決済できる資金力を持った業者を選ぶことが前提となります。
自身の物件が抱える「特定の訳あり事情」の解決実績が豊富か
一口に「訳あり物件」と言っても、抱えている問題は多岐にわたります。
訳あり物件の主な種類
| 種類 | 特徴・具体例 |
|---|---|
| 物理的瑕疵 | 建物や土地自体に問題がある(雨漏り、シロアリ、地盤沈下、ゴミ屋敷など) |
| 心理的瑕疵 | 物件で事件や事故があった(孤独死、自殺、殺人、火災など) |
| 法的瑕疵 | 法律や条例の制限により自由に建築できない(再建築不可物件、既存不適格物件など) |
| 権利関係の複雑化 | 複数人で所有している、または権利が分かれている(共有持分、借地権、底地など) |
例えば、事故物件の再生を得意とする業者が、必ずしも複雑な権利調整(借地権や底地、共有持分)を得意としているとは限りません。ご自身の物件が抱えている「その問題」に特化した解決実績をHP等で具体的に公開している業者を選ぶことが、適正な査定を引き出すポイントになります。
埼玉特有の「市街化調整区域」や「県南・県北のエリア格差」に精通しているか
埼玉県の訳あり物件で査定が難しくなりやすいのが、都市計画法で原則として家が建てられない「市街化調整区域」に指定されている物件です。
さらに、都心へのアクセスが良い「県南エリア(さいたま市や川口市など)」と、車移動が必須で敷地が広い傾向にある「県北・県西エリア(熊谷市や秩父市など)」とでは、再生ノウハウや評価基準が全く異なります。単なる買取業者では再販リスクを取り切れず査定額を下げられやすいため、埼玉県特有の法規制や、エリアごとの地域事情を踏まえた再生実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。
訳あり物件買取業者への売却相場と「埼玉県ならでは」の価格変動要因
専門の買取業者に訳あり物件を買い取ってもらう場合、売却相場は「周辺の正常な物件の市場価格から、マイナス2割〜7割」程度になるのが一般的です。
この減価率は、物件が抱える瑕疵(訳ありの理由)の重さによって変動します。
- 軽度な物理的瑕疵(雨漏り・傾きなど):市場価格のマイナス2割〜3割(修繕費用の分が減価)
- 心理的瑕疵(孤独死・事件・事故など):市場価格のマイナス3割〜5割(特殊清掃費と、再販時の風評被害リスクによる減価)
- 法的瑕疵(再建築不可・既存不適格など):市場価格のマイナス5割〜7割(建て替えができない制限による減価)
しかし、埼玉県内の訳あり物件に関していえば、エリアによってこの減価率を超えて高く売れるケースがあります。
理由は、埼玉県内でも都心直結のエリアは、土地の「資産価値」と「需要」が高くなりやすいからです。
例えば、JR京浜東北線や埼京線沿線の「さいたま市」「川口市」「戸田市」などの好立地であれば、土地のポテンシャルが高いため、「多少の修繕費やセットバックによる土地の減少があっても、再生すれば利益が出る」と業者が判断しやすくなります。そのため、自社で仕入れようと減価率を抑えた査定価格を提示してくる業者も存在します。
一方で、駅から遠く車移動が必須となる県央や県北・県西エリアの老朽化物件などでは、解体コストや残置物撤去費用が物件価値を上回ってしまい、シビアな査定になりやすいのが実情です。
訳あり物件の買取業者はここを見る!埼玉の物件査定を左右するシビアなポイント
訳あり物件の査定において、買取業者は単なる立地や広さだけでなく、買取後の「再生コストとリスク」を見極めています。
具体的に査定価格を大きく左右するのは、以下の4つのポイントです。
- 「接道義務」と「市街化調整区域」の建築制限をクリアできるか
- 隣地との「境界線」や「越境物(屋根や配管のはみ出し)」の状況
- 事故物件の場合、その「凄惨さ」と「事件の認知度」
- 解体費用と「残置物(大量のゴミや家財)」の撤去コスト(広い敷地は要注意)
1. 「接道義務」と「市街化調整区域」の建築制限をクリアできるか
埼玉の査定でシビアに見られやすいのが「道路付け」と「市街化調整区域のルール」です。建築基準法の接道義務を満たしていない物件はもちろんですが、埼玉県郊外に多く広がる市街化調整区域では、一定の要件を満たさない限り建て替え自体が認められません。既存の建物をリフォームして使うか、行政の特別な許可を得て再建築するか等、業者がどのような活用方法を見出せるかが査定のポイントになります。また、郊外においては駐車場の確保ができるかどうかも重要な要素です。
2. 隣地との「境界線」や「越境物(屋根や配管のはみ出し)」の状況
古くからの住宅地では「お隣の屋根や庭木が、こちらの敷地にはみ出している(越境)」「境界を示す杭が全くない」というトラブルが起こりやすい傾向にあります。この状態のままでは再販が難しいため、買取後に隣人とうまく権利調整ができる余地があるかどうかが、査定額の分かれ目になります。
3. 事故物件(心理的瑕疵)の場合、その「凄惨さ」と「事件の認知度」
事故物件の場合、業者が気にするのは「事件や事故の凄惨さや認知度」です。遺体の発見が早かった病死や自然死であれば、特殊清掃とリフォームを入れれば次の買い手や借り手がつく可能性があります。しかし、ニュースで報道された事件や、長期間放置されたような孤独死の場合、大規模な解体や消臭工事が必要になるため、査定は厳しくなります。
4. 解体費用と「残置物(大量のゴミや家財)」の撤去コスト(広い敷地は要注意)
家財道具が丸ごと残っている場合、その処分費用が査定額から差し引かれます。さらに埼玉県の郊外物件で注意が必要なのが「敷地が広く、放置された庭木や外回りの残置物が多いケース」です。こうした物件は、建物内のゴミだけでなく、伸び放題になった庭の樹木の伐採・伐根や、敷地内に不法投棄されたゴミの処分費用も必要になるため、平坦で狭い土地に比べて撤去費用がかさみ、査定額に影響します。
埼玉の訳あり物件売却、「仲介」と「買取業者」どちらを選ぶべきかの判断基準
訳あり物件の売却を検討する際、「仲介業者を通して一般の買い手を探す」か、「専門の買取業者に直接売る」かの2つの選択肢があります。
仲介を選ぶべき例外的なケース:さいたま市・川口市の駅近など、好立地の「軽度な訳あり」
例えば、「大宮駅や浦和駅、川口駅などの主要駅から徒歩圏内」といった都心アクセスの良い好立地であれば、少し雨漏りがしていたり過去に自然死があった(軽度な心理的瑕疵)としても、不動産市場であれば「土地としての価値」が勝り、一般の投資家や実需層が仲介で買ってくれる可能性があります。時間に余裕があり、瑕疵がそこまで重くない好立地物件の場合は、仲介を検討する価値があるでしょう。
直接買取を選ぶべきケース:再建築不可、市街化調整区域、重大な瑕疵、早く手放したい人
上記のような例外的な好立地を除き、再建築不可物件や市街化調整区域の難物件、深刻な腐食、ゴミ屋敷、事件性のある事故物件などの場合は、自社で直接買い取ってくれる専門の訳あり物件買取業者に売却するほうが確実です。
訳あり物件を仲介市場に出しても、住宅ローンが通りにくいため一般の人は買いづらい傾向があります。長期間売れ残ってポータルサイトで掲載され続けるリスクが高く、精神的なストレスが長引く可能性があります。それなら最初から、仲介手数料もかからず、最短数日で現金化してくれる買取業者を選ぶのが賢明な判断でしょう。
訳あり物件を買取業者に依頼せず「とりあえず仲介で高値出し」するリスク
訳あり物件を手放そうと一般の不動産会社に相談した際、「まずは仲介で、高値で売り出してみましょう」と提案されることがあります。しかし、訳あり物件においてこの提案に乗るのは非常に危険です。
悪質な業者だと、自社で契約を取る(専任媒介契約を結ぶ)ために、わざと売れもしない高額な査定額を提示することがあります。これを信じて売り出しても、訳あり物件に一般の買い手がつくことはほぼありません。数ヶ月間放置されたのち、「やっぱり売れないので大幅に値下げしましょう」「最終的にうちが安く買い取りますよ」と、結果的に市場相場よりもはるかに安い金額で買い叩かれる手口にハマってしまう方が後を絶ちません。
(もちろん、すべての業者がそうとは限りません)
さらに恐ろしいのが、売却後の「契約不適合責任(旧・瑕疵担保責任)」です。
万が一、仲介で一般の個人に訳あり物件を売却できたとしても、売却後に「知らされていない地中埋設物(コンクリートガラなど)が出てきた」「シロアリで柱が腐っていた」と発覚した場合、売主であるあなたが数百万円の損害賠償や修繕費を請求される重い責任を負うことになります。
専門の買取業者に直接売却すれば、買主が不動産のプロ(宅建業者)であるため、この「契約不適合責任」を完全に免責として、現況のまま買い取ってくれます。
家財道具の撤去や修繕が不要なうえに、売った後のクレームに不安を抱えることもなく、取引を終わらせることができるのが、訳あり物件を買取業者に依頼するメリットです。
【埼玉県】訳あり物件の買取事例
実際に埼玉県で訳あり物件を買い取ってもらった場合、どの程度の金額になるのでしょうか。ここでは、本メディア「イエコン」を運営する株式会社クランピーリアルエステートが買い取った事例をご紹介します。
埼玉県さいたま市の空き家を1,850万円で買取
| 買取価格 1,850万円 |
エリア:埼玉県さいたま市 | 間取り:4LDK |
|---|---|---|
| 築年数:38年 | 空き家歴:5年 | |
| ご両親が他界された後、誰も住まなくなり放置されていた戸建てでした。建物の老朽化が進んでいましたが、弊社が現況のまま1,850万円で買い取りました。 | ||
埼玉県川口市の共有持分(戸建て)1/2を720万円で買取
| 買取価格 720万円 |
エリア:埼玉県川口市 | 種別:戸建て |
|---|---|---|
| 持分:1/2 | 共有人:2人 | |
| 相続により戸建ての持分を取得された売主様でしたが、同居している共有者との関係が悪く、売却の話し合いが困難な状況でした。弊社が持分のみを直接買い取り、現金化を実現しました。 | ||
埼玉県越谷市の事故物件(孤独死)を1,380万円で買取
| 買取価格 1,380万円 |
エリア:埼玉県越谷市 | 事故の種類:孤独死(死後2ヶ月発見) |
|---|---|---|
| 築年数:30年 | 構造:木造 | |
| 居住者がお一人で亡くなられ、発見までに時間がかかってしまった戸建てでした。特殊清掃や心理的瑕疵のため一般売却は難しい状況でしたが、弊社が査定・買取を行い、1,380万円でお引き取りしました。 | ||
埼玉県川越市の再建築不可物件を850万円で買取
| 買取価格 850万円 |
エリア:埼玉県川越市 | 土地面積:75㎡ |
|---|---|---|
| 築年数:45年 | 構造:木造 | |
| 接道義務を満たしていない再建築不可物件で、建て替えができず一般市場では需要が限られていましたが、弊社が修繕・活用方法を見出し、850万円で買い取りました。 | ||
埼玉県所沢市の底地を1,450万円で買取
| 買取価格 1,450万円 |
エリア:埼玉県所沢市 | 種別:底地 |
|---|---|---|
| 土地面積:150㎡ | 借地人:1名 | |
| 先代から貸し出している底地(貸地)で、地代の低さや借地人との更新手続きに負担を感じておられました。権利関係の調整が必要な状態でしたが、弊社がそのまま買い取りました。 | ||
埼玉県熊谷市のゴミ屋敷(戸建て)を950万円で買取
| 買取価格 950万円 |
エリア:埼玉県熊谷市 | 間取り:3DK |
|---|---|---|
| 築年数:35年 | 構造:木造 | |
| 室内外に大量の生活ゴミや不用品が蓄積し、ご自身での片付けが困難な状態になった戸建てでした。残置物の撤去費用や広大な庭木伐採等も考慮した上で査定を行い、現況のまま950万円で買い取りました。 | ||