埼玉県の事故物件の買取に強い不動産業者一覧

埼玉県内で事故物件が多いのは「さいたま市」と「草加市」！？

あくまで参考程度となりますが、事故物件の情報提供サイト「大島てる」を確認すると、埼玉県内で事故物件が多いのは「さいたま市」と「草加市」であることがわかります。

そのほか、「所沢市」や「川口市」でも多くの情報が寄せられています。埼玉県の中でも人口が多い都市部を中心に、事故物件が多い傾向にあります。

参照：大島てる

どんな物件が事故物件になる？

事故物件となる明確な定義はありませんが、一般的には以下のような原因で人が亡くなった物件を事故物件としています。

• 他殺
• 自殺
• 孤独死（特殊清掃が必要な場合）
• 自然死（特殊清掃が必要な場合）

事故物件は「心理的瑕疵がある物件」であり、その物件を購入したり、借りたりするにあたって心理的な抵抗が生じるおそれがある物件のことを指します。

国土交通省のガイドラインによれば、病死や老衰による自然死、不慮の死亡事故については事故物件にあたらないとされています。また、孤独死の場合も発見が早く、遺体の腐敗や損傷が少ないケースでは事故物件とならないケースがほとんどです。

一方、自然死や孤独死でも、遺体の発見が遅れて体液による汚れや異臭があり、特殊清掃が必要となった場合は、多くのケースで事故物件として扱われます。

参照：宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン｜国土交通省　不動産・建設経済局 不動産業課

【埼玉県】事故物件の相場

事故物件の売却相場は、通常の物件よりも安くなる傾向にあります。なぜなら、そこで人が亡くなったという事実から、購入して住むことに心理的な抵抗を感じやすく、買い手がつきにくいからです。

あくまでも目安であり、物件の築年数や立地によってはこの限りではありませんが、事故物件は以下のように価値が下落すると考えておくと良いでしょう。

同じ原因でも下落率が違うことからもわかるように、売却金額を左右するポイントは「特殊清掃の有無」です。特殊清掃が不要だった場合はそれほど大きく価値が下がらない場合もありますが、必要となる場合はその程度によって大きく下落する可能性が高くなります。

そして、ここでは、仲介による埼玉県の通常物件の売却事例をご紹介します。「以下の金額に上表の下落率をかけた金額が事故物件の売却相場」と認識しておくとよいでしょう。

ただし、この相場はあくまで大まかな目安であり、数字自体に明確なエビデンスはないため注意が必要です。

【埼玉県さいたま市大宮区】

【埼玉県川口市】

【埼玉県越谷市】

【埼玉県春日部市】

【埼玉県】事故物件の買取例

では、実際に事故物件はどの程度の金額で取引されているのでしょうか。

ここでは、埼玉県における事故物件の買取例を紹介します。

上記の買取事例には、駅近で利便性の良い物件などもあります。しかし、いずれも通常の物件の売却相場よりも安く取引されています。

事故物件の売却に欠かせない「告知義務」

事故物件を売却するにあたって、「告知義務」が不可欠です。

物件に以下4つのうちいずれかの瑕疵がある場合、告知義務が発生します。

事故物件の場合、人が亡くなったという事実が「心理的瑕疵」に該当します。また、遺体の発見が遅れたことで物件に特殊清掃が必要なレベルの影響があった場合には、物理的瑕疵も関わってくるでしょう。

なお、賃貸は「死が発覚してから3年」で告知義務が失効しますが、売買には賃貸のような時効がありません。なぜなら、一度購入すると賃貸のように簡単には物件を手放せないからです。つまり、物件で他殺や自殺が発生し、何十年もの月日が経過したとしても、その物件は告知義務を背負い続けることになります。

告知は、必ず売買の契約前に伝えなければなりません。告知義務を怠ると、損害賠償請求や売却金額の減額、売買契約の解除になる可能性があります。

埼玉県で事故物件を売却するなら買取がおすすめ

事故物件を売却するなら、買取業者がおすすめです。

それぞれのメリット・デメリットは、下記のとおりです。

買取業者と仲介業者の違いは、購入者にあります。買取業者は業者自身が買い手となるため、契約が成立すればすぐに現金化できる点がメリットです。さらに、事故物件を専門とする買取業者であれば、豊富なノウハウやネットワークのもと、高値での売却にも期待できます。

一方、仲介業者の買い手は個人となるため、買い手が現れない限りは売却できません。さらに、事故物件であれば心理的瑕疵もあり、買い手がつきにくいため売却期間が長期化しやすいでしょう。

そして、買取業者は現状のままの買取に対応している点もメリットです。数万〜数十万円ほどかかる特殊清掃を行う必要がなく、手間をかけずに即座に売却できます。

また、買取業者は契約不適合責任が免除されるケースが多いため、事故物件の売り主のリスクがない点も大きなメリットです。

事故物件を買取業者に依頼する流れ

事故物件の売却を買取業者に依頼する流れは、下記のとおりです。

1. 買取業者に査定を依頼する
2. 査定額を提示してもらう
3. 査定額に納得したら売買契約を締結する
4. 決済・引き渡しを行う

まずは、複数の買取業者に査定を依頼しましょう。一括査定ができるサイトもあるため、活用しながら最も高い査定額を提示した買取業者をピックアップします。

査定額の高さに加え、事故物件の買取実績や査定額の根拠も確認することがポイントです。

総合的に判断して問題なく、かつ査定額に納得できた買取業者にて売買契約を締結しましょう。

契約が成立したら、引渡し日を決定します。一般的には決済と引き渡しが同時に行われるケースが多く、当日に売却代金の支払いと物件の引き渡しを行い、買取の一連の流れが完了です。