福岡県の事故物件売却に強い不動産買取業者一覧 - 38件

福岡県内で事故物件が多いのは「福岡」「北九州」！？

あくまで参考程度の情報ですが、事故物件の情報提供サイト「大島てる」で調べた範囲では、福岡県内で事故物件が多いのは、世帯数が多い「福岡市」と「北九州市」でした。

その他に、久留米市でも多くの事故物件があるようです。

参照：大島てる

どんな物件が事故物件になる？

「事故物件」には明確な定義はないものの、一般的には以下のような理由で人が亡くなった土地や建物のことをいいます。

• 他殺
• 自殺
• 自然死（死体の発見が遅れて特殊清掃が必要な場合）
• 孤独死（死体の発見が遅れて特殊清掃が必要な場合）

国土交通省のガイドラインによると、病気や老衰による自然死、階段からの転落死、入浴中の溺死などは事故物件には該当しないとされています。

しかし、これらのケースでも遺体の発見が遅れると、体液の浸透や腐敗による異臭などが発生し、専用の薬剤や機器を使った清掃や脱臭作業が必要になることがあります。
そのため、実際にはこうした物件も事故物件として扱われるケースが少なくありません。
参照：宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン｜国土交通省　不動産・建設経済局 不動産業課

【福岡県】事故物件の相場

一般的に、人が亡くなった物件の購入には抵抗を感じるため、事故物件は買い手が見つかりにくく、通常の物件と比べて売却価格が大幅に下がる傾向があります。

具体的な価格はケースによって異なりますが、一般的な物件よりも値下がりすることを前提に考えておくのが無難です。

以下の表では、あくまで目安として、事故物件の価値がどの程度下落するかをまとめています。

売却価格に大きな影響を与える要因のひとつが 「特殊清掃の必要性」 です。
特殊清掃が不要な場合、物件の価値が大幅に下がらないこともありますが、清掃が必要になると、売却価格が大きく低下する可能性が高いと考えられます。

ここでは、仲介を利用した通常物件の売却価格を基準に、具体的な事例をご紹介します。上記の下落率を参考にすることで、事故物件のおおよその市場相場を算出することができます。

ただし、これはあくまで目安であり、実際の価格を保証するものではないため、慎重に判断する必要があります。

■福岡エリア

■北九州エリア

■筑豊エリア

■築後エリア

例として、1億円の物件を事故物件として売却する場合、以下のような価格の下落が見込まれます。

• 孤独死（約20%の下落） → 約8,000万円
• 自殺（約30%の下落） → 約7,000万円
• 他殺（約90%の下落） → 約1,000万円

※なお、これらの金額はあくまで参考値であり、実際の売却価格は状況や市場の動向によって変動する可能性があります。

【福岡県】事故物件の買取例

事故物件が実際にどのくらいの価格で取引されているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、福岡県での事故物件の買取事例をご紹介します。

福岡市博多区の事故物件（孤独死）を1,000万円で買取

北九州市小倉北区の事故物件（自殺）を900万円で買取

久留米市の事故物件（孤独死）を950万円で買取

大牟田市の事故物件（他殺）を250万円で買取

福津市の事故物件（自殺）を880万円で買取

事故物件の売却に欠かせない「告知義務」

事故物件を売却する際は、購入を希望する人に対して「告知義務」を果たす必要があります。

告知義務とは、契約前に物件の隠れた問題（＝瑕疵）を買主に正確に伝える責任のことを指します。これを怠ると、損害賠償を請求される可能性や、契約不適合責任を問われるリスクが発生するため、慎重な対応が求められます。

■告知義務が必要な4つの瑕疵

事故物件においては、特に心理的瑕疵が重視されますが、損傷や汚損がひどい場合は、物理的瑕疵も大きな課題となることがあります。

■売買物件と賃貸物件の告知義務の違い
賃貸物件では「死亡が発覚してから3年間」という告知義務の期間が定められていますが、売買物件にはこの適用がありません。

そのため、たとえ他殺や自殺が何十年も前に発生していたとしても、売主には引き続き告知義務が課されます。売買契約では買主に与える影響が大きいため、特に慎重な対応が求められます。

告知義務を怠らず、正確な情報を開示することで、売却後のトラブルを未然に防ぐことが大切です。

福岡県で事故物件を売却するなら買取がおすすめ

事故物件を売却する際は、「仲介」と「買取」の2つの方法から選ぶことができます。
それぞれに利点と課題があるため、自身の状況や目的に応じて適切な方法を選択することが重要です。下記は2つを比較した表です。

仲介を利用する場合、事故物件に抵抗のない買い手が見つかれば、希望に近い価格で売却できる可能性があります。しかし、必ずしも買い手が見つかるとは限らず、売却が成立するまでに長い時間を要することも珍しくありません。

さらに、リフォームや特殊清掃の費用は売主の負担となり、契約不適合責任の免除を受けることが難しいケースが多いため、その点も慎重に考慮する必要があります。

買取業者に依頼すると、買い手を探す必要がなく、スピーディーに売却が完了するのが大きなメリットです。
また、特殊清掃やリフォームは業者が対応するため、売主の負担を軽減できる点も魅力です。ただし、仲介と比べると売却価格が低くなりやすく、特に他殺や特殊清掃が必要な場合は、買取額がさらに下がる可能性があります。

需要の高いエリアでは、仲介を利用しても買い手が見つかりやすいですが、人口の少ない地域では売却が難しく、仲介では成約に至らないことも考えられます。

そのため、短期間で確実に売却したい場合は、買取を選ぶ方がスムーズです。一方で、できるだけ高値で売りたい場合は、仲介を活用し、時間をかけて買い手を探すのが望ましいでしょう。物件の条件や状況に応じて、最適な売却方法を選択することが大切です。

事故物件を買取業者に依頼する流れ

事故物件を買取業者に売却する際の手順は以下のとおりです。

1. 買取業者に査定を依頼
2. 査定額の提示を受ける
3. 査定額に納得すれば売買契約を締結
4. 決済後、物件を引き渡して取引完了

買取を選択した場合、査定額に同意すれば、そのまま買取業者と契約を結び、買取代金が支払われます。
その後、物件を引き渡せば手続きは完了となります。

また、仲介を利用する際には仲介手数料が発生しますが、買取の場合は仲介手数料が不要です。
この点も、買取を選ぶ大きなメリットのひとつといえるでしょう。