投資には、「難しそう」「手間がかかる」といったイメージがあります。
たしかに、すべてを個人で管理しようとすると、日々チャートに付きっきりになったり、専門的な知識や情報収集が欠かせなかったりと、大変なことが多いでしょう。
しかし、投資にもさまざまな取り組み方があり、方法次第では手間をかけずに運用することも可能です。
この記事では、自動で資産が増えるよう環境を整える「ほったらかし投資」について、具体的な方法論も交えて解説します。
初心者が堅実に成功するための方法を紹介しているので、投資に興味があるものの一歩を踏み出せない人は、ぜひこの記事をきっかけにして、ほったらかし投資を始めてみましょう。
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目次
ほったらかし投資とはどんな投資?
ほったらかし投資とは、放置していても自動で資産が増える投資スタイルを指します。
「そんなうまい話があるの?」と思うかもしれませんが、それほど難しい話ではありません。例えば、投資の専門家に資金を預ける「投資信託」も、ほったらかし投資の1つです。
専門家に任せたり、システムやプログラムを使ったりすることで、なにもしなくても資産が増える状態を作れます。投資初心者でも手間をかけずに資産形成が可能です。
ほったらかし投資のメリット
ほったらかし投資を始めるメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- 手間なく資産形成できる
- 初心者でも始めやすい方法が多い
- 少額でも始められる
投資は難しいというイメージも強いですが、ほったらかし投資は上記のような「気軽さ」がポイントです。それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
手間なく資産形成できる
ほったらかし投資では、文字通り放置しながら資産を増やしていくので、投資にかける時間を短縮できます。
チャートのチェックや、運用成績に応じた見直しの頻度が少ない(もしくは必要ない)ので、ほぼ労力をかけずに取り組めます。作業が一切ないわけではありませんが、休日やスキマ時間だけでも十分に対応可能です。
やることが少なければ、あれこれ考えることも減り、不安を感じることも少なくなります。市場の動きに惑わされず、ストレスのない投資運用が可能です。
初心者でも始めやすい方法が多い
ほったらかし投資では、投資のプロに任せたり、システムで自動的に運用したりするので、投資初心者でも始めやすいという特徴があります。
自分ですべて管理・運用する場合、投資する資産の知識はもちろん、金融全般に対する理解やニュースを読み解く力など、多くのスキルや知識が必要です。
ほったらかし投資でも勉強や情報収集は大切ですが、自分で運用する場合と比べると、少ない努力で効率的に取り組めます。
少額でも始められる
「投資には多くの資金が必要」と思う人も多いですが、実際はそうとも限りません。少ない資金で始められる投資方法はいくつもあります。
例えば、クラウドファンディング投資は1万円程度から始められますし、投資信託なら100円からでも可能です。
ほったらかし投資では、これらの少額投資を活用し、低リスクでの長期投資を目指します。そのため、まとまった資金が用意できない人でも、いますぐ資産形成に取り掛かれます。
ほったらかし投資のおすすめ方法6選
ほったらかし投資を始めるなら、まずは具体的な投資方法を選ぶ必要があります。
ほったらかし投資ができる投資方法としては、以下の6つがおすすめです。
- 投資信託
- ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)
- 不動産投資クラウドファンディング
- ロボアドバイザー
- 株・FXの自動売買
- 不動産投資
ここからは、投資方法ごとに具体的な仕組みや予算、おすすめのサービスを紹介します。自分にあった投資方法を選んで、ほったらかし投資を実現させましょう。
1.投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金を投資の専門家が運用し、利益を投資家に分配する金融商品です。
集められた資金は国内外の株式や債券、不動産などに分散されるため、投資信託だけでリスク分散が可能です。
また、100円から購入できることや、毎月自動で購入する設定が可能なことから、ほったらかし投資に向いています。
投資信託は運用方針から「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2つに分けられますが、ほったらかし投資ではインデックスファンドがおすすめです。
インデックスファンド | 市場の指数と連動するよう運用される。 |
---|---|
アクティブファンド | 市場の指数を上回るよう運用される。 |
※指数…市場や業界ごとの動向を表す指標。日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)、アメリカのS&P500指数など。
インデックスファンドは手数料が低く、値動きもわかりやすいため、投資初心者でも取り組みやすい点が特徴です。
インデックスファンドの積み立て投資は、リスクの低さや継続性の高さといった点から、ほったらかし投資の代表例とも言えます。
投資信託におすすめの証券会社
投資信託を購入するには、証券会社を利用する必要があります。具体的には、以下の3社がおすすめです。
SBI証券
おすすめ度 | ★★★★★★★★★★(10点中10点) |
---|---|
会社名 | 株式会社SBI証券 |
本店(本社)所在地 | 〒106-0032 東京都港区六本木1-6-1 |
必要資金 | 100円~ |
購入手数徴 | 無料 |
設立 | 1998年 |
資本金 | 483億2,313万円 |
免許 | 金融商品取引業者登録番号:関東財務局長(金商)第44号 |
SBI証券は、業界最大手の証券会社で、口座開設数はグループ全体で1,000万口座に達しています。
投資信託の取り扱いは2,652銘柄(2023年9月時点)で、こちらも業界最多水準です。快適に投資できるサポートが数多く揃っており、総合力の高い証券会社としておすすめです。
また、選べるポイントサービスでは、TポイントやVポイントなどと連携し、取引に応じてポイントを貯められます。溜まったポイントは取引にも使えるので、お得に投資が可能です。
楽天証券
おすすめ度 | ★★★★★★★★★★(10点中10点) |
---|---|
会社名 | 楽天証券株式会社 |
本店(本社)所在地 | 〒107-0062 東京都港区南青山2-6-21 |
必要資金 | 100円~ |
購入手数徴 | 無料 |
設立 | 1999年3月24日 |
資本金 | 194億9,500万円 |
免許 | 金融商品取引業者登録番号:関東財務局長(金商)第44号 |
楽天証券は、楽天グループならではの豊富なサービスが魅力です。
楽天ポイントを使った自動積立や、楽天キャッシュ(電子マネー)を使うことによるお得なポイント還元があり、普段から楽天のサービスを利用している人は多くのメリットがあります。
タイプ別おすすめファンドや、楽天証券独自のファンドスコアを用いた「ファンドアワード」など、銘柄選びに役立つ情報も豊富に提供しており、投資初心者も始めやすい証券会社です。
マネックス証券
おすすめ度 | ★★★★★★★★★(10点中9点) |
---|---|
会社名 | マネックス証券株式会社 |
本店(本社)所在地 | 〒107-0062 東京都港区南青山2-6-21 |
必要資金 | 100円~ |
購入手数徴 | 無料 |
設立 | 1999年5月 |
資本金 | 122億円 |
免許 | 金融商品取引業者登録番号:関東財務局長(金商)第165号 |
マネックス証券は、「未来の金融を創造する」という理念を持ったオンライン証券会社です。
投資信託では、マネックスカードを使ったときのポイント還元率が他社と比べても高く、1.1%あるのが特徴です。また、保有しているだけでも最大0.08%のポイントが自動的に付与されます。
貯まったポイントは他社のポイントと交換できるほか、Amazonギフト券やマイルにも交換可能で、普段使いのショップ・サービスに合わせて使い道を選べます。
2.ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)とは、投資家と企業をつなげるサービスです。投資家は企業に資金を貸し付け、利息を受け取ることで利益を得ます。
通常、企業への融資といえば金融機関が行うものであり、規模も数千万円や数億円規模が普通です。一方、ソーシャルレンディングは不特定多数から出資を募る形式なので、個人でも企業に投資できます。
予定利回りと運用期間はあらかじめ設定されており、満期を迎えたら元本と利息が戻ってきます。
最低投資額は1万円~10万円程度で、元本の価格変動リスクがないため、初心者でも安心して投資できる方法です。
※元本の価格変動はないが、企業の倒産や業績不振による貸し倒れリスクはあるので注意。
ソーシャルレンディングのおすすめサービス
ソーシャルレンディングを始めるには、専門のプラットフォームサービスに登録する必要があります。ここでは、3つのおすすめサービスを紹介します。
Funds
おすすめ度 | ★★★★★★★★★★(10点中10点) |
---|---|
会社名 | ファンズ株式会社 |
本店(本社)所在地 | 〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-10-11 フジワラビルディング5階 |
必要資金 | 1円~ |
購入手数徴 | 無料 |
設立 | 2016年11月1日 |
資本金 | 1億円 |
免許 | 金融商品取引業:関東財務局長(金商)第3103号 |
Fundsは、2019年スタートと運営歴は浅いですが、順調に募集実績を積み上げているサービスです。
すべてのファンドに1円から投資できるほか、「Funds優待」という投資特典が付くファンドもあり、投資のしやすさとお得度の高さが特徴です。
参加企業の審査も厳正に行っており、上場企業または監査法人などの監査を受けた企業に限定しているため、安心して投資できるファンドが揃っています。
オルタナバンク
おすすめ度 | ★★★★★★★★★★(10点中10点) |
---|---|
会社名 | SAMURAI証券株式会社 |
本店(本社)所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目17番46号 |
必要資金 | 1万円~ |
購入手数徴 | 無料 |
設立 | 2016年11月1日 |
資本金 | 2億4,009万16円 |
免許 | 金融商品取引業:関東財務局長(金商)第36号 |
オルタナバンクは、主に金融事業や不動産事業のファンドを取り扱っているサービスです。
取得条件の厳しい第一種金融商品取引業を取得しており、一般的なソーシャルレンディングサービスと比べて安定した財政基盤やコンプライアンス体制が証明されています。
高利回りファンドや、担保付きで元本割れリスクを低減しているファンドが多く、魅力的な投資先が多いサービスです。
バンカーズ
おすすめ度 | ★★★★★★★★★★(10点中10点) |
---|---|
会社名 | 株式会社バンカーズ |
本店(本社)所在地 | 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-8-1 茅場町一丁目平和ビル802 |
必要資金 | 1万円~ |
購入手数徴 | 無料 |
設立 | 1974年3月 |
資本金 | 4億円 |
免許 | 金融商品取引業:関東財務局長(金商)第3216号 |
バンカーズは、1974年創業の株式会社バンカーズが運営しているサービスです。
透明性の高さが特徴で、独自のリスク評価や融資実行後のモニタリングレポートなど、投資家への情報提供が徹底されています。
銀行出身者など金融のプロフェッショナルがファンドを審査しており、信頼性の高さは折り紙付きの優良企業が揃っています。
3.不動産投資クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングは、文字通り不動産事業に特化したクラウドファンディングサービスです。物件ごとに出資を行い、家賃収入や売却益の分配をリターンとして受け取ります。
最低投資額は1万円~10万円程度で、商業施設やオフィスビルなど、特殊な物件も投資対象です。また、基本的に「優先劣後方式」が採用され、損失リスクが抑えられています。
投資家を「優先出資者」、事業者を「劣後出資者」に分ける方式。利益は優先出資者から分配され、反対に損失が発生した場合は、事業者の出資分から先に補填される。
高額資産である不動産でも気軽に投資できる方法として、近年注目を集めています。
不動産投資クラウドファンディングのおすすめサービス
不動産投資クラウドファンディングは、ソーシャルレンディングと同様、専門のプラットフォームサービスで登録が必要です。ここでは、案件豊富な3つのサービスを紹介します。
利回り不動産
おすすめ度 | ★★★★★★★★★(10点中10点) |
---|---|
運営会社 | 株式会社ワイズホールディングス |
本店(本社)所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4丁目3番1号 城山トラストタワー33階 |
設立 | 2014年8月 |
資本金 | 1億円 |
主な対象物件 | マンション、別荘 |
想定利回り | 6~8% |
運用期間 | 半年~2年 |
免許 | 宅地建物取引業 国土交通大臣(1)第9652号 不動産特定共同事業 東京都知事 第143号 |
上場 | 未上場 |
対応エリア | 全国 |
利回り不動産は、ホテルや商業施設など、大規模な不動産開発を手掛けてきた企業が運営しています。
投資すると独自通貨の「WISE COIN」が発行され、1コイン1円で他のファンドへ投資できるほか、Amazonギフト券への交換も可能です。
投資対象の物件は満室保証(マスターリース契約)を利用し、空室リスクを抑えているので、安定したリターンを期待できます。
2.CREAL
おすすめ度 | ★★★★★★★★★★(10点中10点) |
---|---|
会社名 | クリアル株式会社 |
本店(本社)所在地 | 〒105-0004 東京都港区新橋二丁目12番11号 新橋27MTビル8階 |
設立 | 2011年5月11日 |
資本金 | 12億3,905万2,900円 |
主な対象物件 | マンション、オフィス、ホテル |
想定利回り | 4~5.5% |
運用期間 | 1年半~2年 |
免許 | 宅地建物取引業 東京都知事(2)第100911号 不動産特定共同事業 東京都知事 第112号 |
上場 | 東京証券取引所グロース市場 |
対応エリア | 全国 |
CREALは、オンライン不動産投資サービスのリーディングカンパニーとして、近年大幅に勢いを伸ばしているプラットフォームです。
累計調達額は356億円、組成ファンド数は95件にのぼり、これまでの元本割れは0件という実績を持っています(すべて2023年時点)。
マンションや店舗ビルのほか、保育園や学校など社会貢献性の高いファンドも取り扱っており、幅広いジャンルの不動産事業に投資してみたい人におすすめです。
2.COZUCHI
おすすめ度 | ★★★★★★★★★★(10点中10点) |
---|---|
会社名 | LAETOLI株式会社 |
本店(本社)所在地 | 〒107-0062 東京都港区南青山2-26-1 D-LIFEPLACE南青山2階 |
設立 | 1999年5月20日 |
資本金 | 1億円 |
主な対象物件 | マンション、テナント |
想定利回り | 3~12% |
運用期間 | 4ヶ月~10年 |
免許 | 宅地建物取引業 東京都知事(5)77822号 不動産特定共同事業 東京都知事 第60号 |
上場 | 未上場 |
対応エリア | 全国 |
COZUCHIは、不動産事業に豊富な実績をもつLAETOLI株式会社が運営しているプラットフォームです。
多岐にわたるノウハウを活かして、大規模で高利回りのファンドを数多く取り揃えています。
過去の運用ファンドには想定利回りを大幅に超えたものも多く、少額投資ながらハイリターンが期待できるサービスです。
4.ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、AIが投資のアドバイスや、実際に運用をしてくれるサービスです。以下の2種類に分けられます。
アドバイス型 | 助言だけを行うサービス。売買を自分で実行したい人、アドバイスを踏まえて判断ができる投資経験者向け。無料の場合がほとんど。 |
---|---|
投資一任型 | AIが提案する提案を了承すれば、その通りに運用してくれるサービス。売買も一任したい人、最終決定や投資初心者向け。手数料がかかる。 |
いずれのタイプも、AIが独自の戦略に基づいて、さまざまな金融商品を提案(運用)してくれます。自動で積み立てや分散投資も可能です。
先述した投資信託や、ETF(株式と同じようにリアルタイムで売買できる投資信託)が投資対象となり、1万円程度から始められます。
ロボアドバイザーのおすすめサービス
ロボアドバイザーはアメリカで2010年頃に普及し始め、日本では2016年頃にサービスが開始されました。まだ歴史は浅いものの、今後さらなる成長が見込まれる投資方法です。
ここでは、代表的なサービスを5つ紹介します。
ウェルスナビ
おすすめ度 | ★★★★★★★★★★(10点中10点) |
---|---|
会社名 | ウェルスナビ株式会社 |
本店(本社)所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル9F |
必要資金 | 1万円~ |
購入手数徴 | 無料 |
設立 | 2015年4月28日 |
資本金 | 35億6,460万3,515円 |
免許 | 金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2884号 |
ウェルスナビは、預かり資産9,000億円、運用者数37万人の大手ロボアドバイザーサービスです。働き盛りの30~50代をメインユーザーにしています。
「長期・積立・分散」の資産運用を基本に、ユーザーのリスク許容度に応じてポートフォリオ(資産の組み合わせ)を作り、ETFを通じて世界中の銘柄に分散投資できます。
6つの質問に答えるだけで運用プランを作成してもらえるので、面倒なことは一切なく資産運用が可能です。
ROBOPRO
おすすめ度 | ★★★★★★★★★(10点中9点) |
---|---|
会社名 | 株式会社FOLIO |
本店(本社)所在地 | 〒102-0082 東京都千代田区一番町16-1 共同ビル一番町4F |
必要資金 | 10万円~ |
購入手数徴 | 無料 |
設立 | 2015年12月10日 |
資本金 | 141億2万6,106円 |
免許 | 金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2983号 |
ROBOPROは、高精度のAIによる市場予測で、高い運用パフォーマンスを実現しているロボアドバイザーです。
40以上の先行指標から市場を多角的に分析し、正確性の高い予測から柔軟に投資配分を調整してくれます。
金融庁公表のデータでも過去3年のパフォーマンスでNo.1を獲得しており、信頼できるロボアドバイザーの代表と言えるでしょう。
参照:金融庁「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標(KPI)の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析の公表について 2022年末(4)ファンドラップ関連」
THEO+docomo
おすすめ度 | ★★★★★★★★★(10点中9点) |
---|---|
会社名 | 株式会社お金のデザイン |
本店(本社)所在地 | 〒102-0094 東京都千代田区一番町16-1 共同ビル一番町4F |
必要資金 | 1万円~ |
購入手数徴 | 無料 |
設立 | 2013年8月 |
資本金 | 1億円 |
免許 | 金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2796号 |
THEO+docomoは、株式会社お金のデザインの提供、株式会社NTTドコモが媒介する投資一任運用サービスです。
無料のポートフォリオ診断で運用目的などを推定し、231通りから最適なポートフォリオが提示されます。投資先は約70の国・地域にわたり、2万銘柄以上の投資対象へ分散します。
2022年時点でのアンケートではユーザー満足度88%に達しており、納得感のある運用が期待できるロボアドバイザーです。
5.株・FXの自動売買
自動売買とは、プログラムに条件(「◯円になったら成行発注」など)を設定し、その条件を満たしたときに指定した売買を実行するシステムです。
ロボアドバイザーとの違いは、AIではなく人間の判断に基づいたプログラムを実行する点です。
主に「開発型自動売買」と「選択型自動売買」に分けられ、初心者~中級者は選択型自動売買のほうが向いています。
開発型自動売買 | 外付けのツールを自分で開発するか、市販のプログラムを購入するもの。自由度は高いが、プログラミング知識が必要。 |
---|---|
選択型自動売買 | 証券会社が開発・提供するツールで、あらかじめ組み込まれた設定を選ぶもの。専門的な知識がなくても使えるが、既成のストラテジー(売買ルール)しか選べない。 |
株・FXの自動売買におすすめな証券会社
まずは証券会社への登録が必要ですが、すべての証券会社が自動売買に対応しているわけではありません。
ここでは、自動売買対応の証券会社からおすすめを3社紹介します。
auカブコム証券
おすすめ度 | ★★★★★★★★★(10点中9点) |
---|---|
会社名 | auカブコム証券株式会社 |
本店(本社)所在地 | 〒100-6024 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング24F |
必要資金 | 購入商品による |
購入手数徴 | ワンショット手数料:55円~ 1日定額手数料:無料~ |
設立 | 1999年年11月19日 |
資本金 | 71億9,600万円 |
免許 | 金融商品取引業:関東財務局長(金商)第61号 |
auカブコム証券は、自社のコアコンセプトである「リスク管理追求型サービス」から生まれた、株の「自動売買」サービスを提供しています。
逆指値注文やW指値®などで特許を取得しており、まさに自動売買のパイオニアとも言える会社です。±指値®注文やトレーリングストップ注文といった、他社にはない発注方法を提供しています。
なお、FXの自動売買も可能ですが、こちらは「auカブコムFX PCアプリ」上での注文が必要です。
松井証券
おすすめ度 | ★★★★★★★★★(10点中9点) |
---|---|
会社名 | 松井証券株式会社 |
本店(本社)所在地 | 〒102-0083 東京都千代田区麹町一丁目4番地 |
必要資金 | 通貨ペアによる(1通貨単位)~ |
購入手数徴 | 無料 |
設立 | 1931年3月 |
資本金 | 119億4,500万円 |
免許 | 金融商品取引業:関東財務局長(金商)第164号 |
松井証券は、1931年設立の歴史ある証券会社です。この会社では、FXの自動売買を提供しています。
1通貨から取引が可能なので、通貨ペアによっては100円という低コストで取引できる点が魅力です。
自動売買ではリピート系を採用しており、注文を仕掛ける範囲(レンジ)と注文方法を設定します。一定の値幅で上げ下げを繰り返すレンジ相場に強い自動売買です。
インヴァスト証券
おすすめ度 | ★★★★★★★★★(10点中9点) |
---|---|
会社名 | インヴァスト証券株式会社 |
本店(本社)所在地 | 〒103-0004 東京都中央区東日本橋一丁目5番6号 |
必要資金 | 通貨ペアによる(1,000通貨単位~) |
購入手数徴 | 1万通貨未満:新規・決済2.0pips(1,000通貨あたり0.2外貨) |
設立 | 1960年8月10日 |
資本金 | 30億円 |
免許 | 金融商品取引業:関東財務局長(金商)第26号 |
インヴァスト証券は、FXとETFの取引を自動的に繰り返す資産運用サービス「トライオート」を展開しています。
「ビルダー」「チャートメイク」「セレクト」という3つの機能があり、自分でルールを細かく設定することから、金融ストラテジストや人気ブロガー考案のルールを利用することまで可能です。
サポート体制の充実度も特徴で、プログラムの選び方や入れ替えタイミングの基準などを相談できる「トライオートコンシェルジュ」も利用できます。
6.不動産投資
高額な資金が必要な不動産投資ですが、放置して資産を増やすというほったらかし投資のコンセプトには合っている方法です。
物件の購入後、実際の管理・運用を不動産会社に任せれば、オーナーとしてやるべきことはほとんどありません。入居者さえいれば、家賃収入が安定的に得られます。
資金も、ローンを組めれば自己資金は15~30%程度で済みます。「ローンを使える投資」は不動産投資だけであり、中古物件を狙えば自己資金を数十万~数百万円まで抑えられます。
ミドルリスク・ミドルリターンで安定した投資方法なので、ある程度まとまった資金がある人や、ローン審査に有利な人(安定した職業の人など)は検討してみましょう。
不動産投資を始めるときにおすすめの会社
不動産投資を始めるときは、まず「不動産投資会社」に相談するのがおすすめです。
一口に不動産会社といっても業態はさまざまで、物件を開発・販売する会社、仲介をする会社、管理をする会社などがあります。
不動産投資会社なら、投資計画の相談から物件選び、購入後の管理・運用まで対応しているので、一貫したサポートを受けられます。
また、不動産投資会社にも相性があるので、なるべく多くの会社を比較すべきです。比較する際は、下記リンクから使えるイエベストのような、まとめて複数社を比べられるサービスを活用しましょう。
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ほったらかし投資を始める際に押さえておくべき制度
ほったらかし投資を始めるうえで、ぜひ押さえておきたいのが「iDeCo」と「NISA」です。
いずれも投資による税負担を軽減する制度ですが、その仕組みは大きく異なります。
投資目的にもよりますが、投資ではいかに税負担を抑えるかも重要なので、iDeCoやNISAはうまく活用していきましょう。
iDeCo:税制優遇を受けつつ自分で運用する私的年金制度
iDeCoとは、個人型確定拠出年金の略称で、自分で積み立て・運用を行う私的年金です。
掛金は全額所得税控除の対象となり、所得税の節税ができます。また、運用益は非課税なので、再投資に回すことで効率的に資産を増やせます。
給付は年金もしくは一時金として受け取ることが可能で、その際の税率も低くなる点もメリットです。
ただし、原則60歳まで引き出し(解約)ができないため、短期的な資産形成には向いていません。現役期間も節税というメリットはありますが、始めるときはライフプランを考慮して慎重に検討しましょう。
なお、具体的な投資対象は金融機関ごとに用意されており、利回りが低いものの元本割れがない「元本確保型(定期預金や保険)」と、比較的高利回りではあるが元本割れリスクのある「投資信託型」があります。
NISA:毎年一定の利益が非課税になる
NISA制度とは「少額投資非課税制度」の略称で、NISA口座(非課税口座)での取引で得た利益が、一定額まで非課税になる制度です。
つまり、株式や投資信託などで利益が出た場合、その利益にかかる税金(所得税や住民税)なくなります。
NISAにはいくつか種類もあり、さらには2024年に制度も変わる予定です。ここでは、現時点の制度と新制度の概要を把握しておきましょう。
参照:金融庁「NISAとは?」
一般NISAと積み立てNISA(2023年まで)
2023年までは、主に「一般NISA」と「つみたてNISA」の2つがあり、それぞれ非課税枠などに違いがあります。
項目 | 一般NISA | つみたてNISA |
---|---|---|
非課税投資枠 | 年間120万円 | 年間40万円 |
非課税保有限度額 | 最大600万円 | 最大800万円 |
非課税期間 | 5年間 | 20年間 |
併用 | 不可 | |
対象商品 | 上場株式、公募株式投信など | インデックス投信などの一部商品(積立のみ) |
一般NISAは年間120万円の投資まで、積み立てNISAは年間40万円の投資までが非課税枠となります。
しかし、一般NISAなら非課税になるため、10万円の利益をすべて手にすることが可能です。
非課税期間は、投資した商品の購入からカウントします。つまり、2023年にある株式を購入した場合、その株式は一般NISAなら2027年まで、つみたてNISAなら2042年まで非課税となります。
新しいNISA(2024年以降)
2024年からは、新しい制度のNISAがスタートします。基本的な仕組みは以下の通りです。
項目 | 1つの口座で併用 | |
---|---|---|
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
非課税投資枠 | 年間120万円 | 年間240万円 |
非課税保有限度枠 | 1,800万円(ただし、成長投資枠は内1,200万円まで) | |
非課税期間 | 無期限 | |
対象商品 | インデックス投信などの一部商品 | 上場株式や投資信託などで、一定の条件を満たすもの |
現行制度との違いは、非課税投資枠の年額と、非課税保有限度枠が拡大されていることです。また、非課税期間が無期限となるため、長期保有で節税も可能です。
また、現行制度では併用できなかったつみたてNISAと一般NISAが、新NISAでは同時に利用できます。投資枠や投資期間の拡大によって、より柔軟な運用が可能になっています。
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ほったらかし投資の注意点
ほったらかし投資は初心者にもおすすめできる投資スタイルですが、万能というわけではありません。ほったらかし投資にもリスクはありますし、投資の目的によっては向いていない場合もあります。
ほったらかし投資が自分に向いているかどうか判断するためにも、以下に紹介する注意点を押さえておきましょう。
「元本保証」の方法ではない
ほったらかし投資の方法として投資信託などを紹介しましたが、いずれの方法も「元本保証」ではありません。
担保付きや優先劣後方式など、元本割れリスクを軽減する方法はありますし、過去の実績において償還率100%のファンドなどもあります。しかし、確実に元本割れを防ぐ方法はなく、どの投資方法でも損失を被る可能性があります。
大切なのは、元本割れを恐れるのではなく、いかにリスクに備えるかです。分散投資で1つの投資対象に依存しないようにしたり、損切ラインを設定したりすることで、損失を最小限に抑えましょう。
短期間で利益を上げたい人には向いていない
ほったらかし投資は、低リスクで利益を確保し、その利益を再投資に回して積み上げていくという、長期的な戦略が前提となります。そのため、短期間で利益を上げたい人には向いていません。
短期間で大きな利益を得たい場合、価格変動を狙った売買取引が中心となります。しかし、大きな利益が狙えるということは、反対に下振れる可能性も高いということです。
特に初心者の場合、短期売買は大きな損失につながりやすいため、ほったらかし投資で堅実に利益を狙っていきましょう。
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ほったらかし投資で失敗しないコツは「分散投資・積立投資・長期投資」
ほったらかし投資で失敗しないために重要なのは、「分散投資・積立投資・長期投資」という概念を理解し、徹底することです。それぞれの概要は以下のようになります。
分散投資 | ・投資先を分けることで、どれかで損失が発生しても、他の利益でカバーできる。 ・分散先を考えるのも難しく感じるなら、投資信託やロボアドバイザーなど自然に分散できる投資がおすすめ。 |
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積立投資 | ・定期的に定額で投資商品を購入することで、「下がった時にたくさん買い、上がった時には少なく買う」を自動的にできる。 ・一時的に含み損が発生する場合もあるが、価格上昇を待てばトータルで黒字にできる。 |
長期投資 | ・金融資産の価格は長期スパンで見たほうが安定している。 ・一度にまとまった資金を投入するより、長期間に分けたほうが経済的負担が少なく、価格下落のリスクが少ない。 |
この記事で解説したほったらかし投資の方法は、分散投資・積立投資・長期投資に向いている、あるいは自然に実現できる方法です。運用開始後は、自分が上記を徹底できているかや、目的を見失っていないかを常に注意しましょう。
なお、不動産投資に関しては、高額資産ということもあり積立投資には向きません。買い替えることも難しいので、エリア選びや物件選びを慎重に行い、収益性の高い物件を厳選することが大切です。
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まとめ
ほったらかし投資は、決して難しくも怪しくもなく、むしろ堅実で初心者にもおすすめの投資スタイルです。
専門家やシステムに任せることで、主観による判断ミスをなくせますし、投資に取られる時間を短縮できます。
また、長期的に取り組むことで、さらに失敗の可能性を減らすことが可能です。莫大な資金を用意できない人こそ、時間を味方につけて利益を積み上げ、資産を増やしていきましょう。
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ほったらかし投資について良くある質問
ほったらかし投資とは、放置していても自動で資産が増える投資スタイルを指します。専門家に任せたり、システムやプログラムを使ったりすることで、なにもしなくても資産が増える状態を作ることがポイントです。手間なく資産形成が可能で、初心者でも少額から始められます。
ほったらかし投資は長期でコツコツ利益を積み重ねていく方法なので、資金は少額でも始められます。例えば、代表的なほったらかし投資である「投資信託」では、毎月100円からの積立でもスタート可能です。
ほったらかし投資は、以下の投資方法で行うのがおすすめです。
・投資信託
・ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)
・不動産投資クラウドファンディング
・ロボアドバイザー
・株・FXの自動売買
・不動産投資
いずれもしっかりとした投資環境を整えれば、効率的に管理・運用が可能です。
ほったらかし投資はなるべくリスクを抑えた投資をするのが前提ですが、どの投資も「元本割れ」のリスクがあります。絶対安全な投資方法はないため、「いかにリスクを減らすか」「いかにリスクに備えるか」が重要となります。
ほったらかし投資で失敗しないために重要なのは、「分散投資・積立投資・長期投資」を徹底することです。先に述べたおすすめの投資対象は、すべてこれらのコツを実現しやすい、あるいは自然に実現できる投資方法です。