マンション売却でハウスクリーニングは必要?メリットや注意点を解説

マンション売却 クリーニング

マンション売却でハウスクリーニングは必ず入れるべきです。なぜなら、ハウスクリーニングを行い室内などを綺麗にすることで、内見者への印象が良くなり、早期売却や高値売却となる可能性があるからです。

ただし、ハウスクリーニングを入れることで、多額の費用が掛かります。また、普段から室内は綺麗にしており、ハウスクリーニングなんて必要ない!と思う人も多いでしょう。

しかし、プロにハウスクリーニングをしてもらうことで、個人では取り切れない汚れを綺麗にできます。数千万円の取引を行うマンション売却において、わずかな汚れが数十万円の価格差を生むこともあり得るのです。

この記事を参考に、ハウスクリーニングを入れる具体的なメリットや注意点を把握して、高額かつスムーズにマンション売却を実現しましょう。

目次

マンション売却でハウスクリーニングは入れるべき

マンション売却でハウスクリーニングは、入れるべきです。

フローリングには埃やゴミ、水回りはカビなどの汚れ、サッシや窓、バルコニーも土埃だらけであるなど、一般的に室内やバルコニーは普段から掃除をしていても汚れています。また、居住中であれば日常生活において付いたシミや汚れなどもあり、綺麗な状態ではないこともあります。

よって、これから内見者を招き室内などを見せるのであれば、少しでも綺麗な状態であったほうが内見者への心象がよくなり、取引が前進する可能性が高まります。仮に、これから数千万円で購入を検討しているマンションが汚かったら、それだけで幻滅しトーンダウンし、購入というマインドになることはないでしょう。

つまり、マンション売却でハウスクリーニングを入れることは、今後の売却活動を有利に進めるための効果的な投資と言えるのです

ハウスクリーニングを行うのは不動産業者の査定前が良い

ハウスクリーニングを行うのは、不動産業者の査定前がおすすめです。理由は、査定担当者にも好印象を与えることで、査定額アップに繋がる可能性があるからになります。

もし査定時に間に合わなくても、売却活動にて内見者を招く前にはハウスクリーニング業者を手配しておきましょう。

ハウスクリーニングを入れるメリット

マンション売却にてハウスクリーニングを入れることには、多くのメリットがあります。ここでは、代表的なメリット4つを紹介します。

  • ①部屋が綺麗な状態になり見栄えが良くなる
  • ②部屋の汚れを理由に値引き交渉されることがなくなる
  • ③査定が良くなる可能性がある
  • ④早期に買い手が見つかる可能性が高まる

①部屋が綺麗な状態になり見栄えが良くなる

メリット一つ目は、部屋が綺麗な状態になり見栄えが良くなることです

部屋が綺麗な状態になることで、内見者に好印象を与えることができます。玄関から廊下、リビングに至るまでゴミ一つなくシミや汚れもない状態、またバルコニーも土埃などが目立たず綺麗な状態であれば、部屋の印象は内見者にとってとてもよいものになるでしょう。

これから数千万円の取引をする可能性がある内見者を招くには、まずは最低限綺麗な状態が必須です。そのためにも、ハウスクリーニングを入れるのは効果的な対策なのです。

②部屋の汚れを理由に値引き交渉されることがなくなる

二つ目のメリットは、部屋の汚れを理由に値引き交渉されなくなることです

中古マンション売買で値引き交渉は日常茶飯事で、ほとんどの売買で発生します。そして、買主側も値引き要求するには、何かきっかけとなる事項が欲しいものです。

そのきっかけの一つとなるのが、部屋内などの汚れになります。しかし、部屋内がそもそも綺麗であれば、この交渉は難しくなります。部屋の汚れがない状態であれば、マンション売却の商談・交渉で売主有利に進められる可能性があります。

③査定が良くなる可能性がある

メリット3つ目は、査定が良くなる可能性があることです

先述の通り、部屋を綺麗にしておくことで査定担当者への印象もよくなります。これにより、査定額が上がる可能性があります。

また、査定が上がらなくても部屋内などが綺麗な状態であれば、少し高めの価格設定を行う売買戦術を取りやすくなるでしょう。

④早期に買い手が見つかる可能性が高まる

メリット四つ目は、早期に買い手が見つかる可能性が高まることです

住宅は綺麗なほうが人気を集めやすく、内見時の印象が良くなります。ハウスクリーニングをすることで物件を気に入ってもらえる確率は高まり、早期売却の可能性が高まります。

ハウスクリーニングを行うべき場所は、ズバリ水回り

ここまでハウスクリーニングを入れるべきということ、ハウスクリーニング導入のメリットについて解説してきました。しかし、ハウスクリーニング導入する最大のデメリットは費用が掛かってしまうことです。

よって、室内全体のハウスクリーニングが費用的に難しければ、内見者が見学時に重視するポイントをピンポイントでクリーニングする方法がおすすめとなります。そのピンポイントの場所が、水回りとなります。

水回りは、日常生活のなかでは最も重要なところであることや、肌が直接触れる可能性がある場所であることから、より清潔さが求められます。よって、水垢、カビなどの汚れは内見前に全て取り除くことが大切です。

また、業者によっては水回り限定パックとして安く提供しているケースもあるので、ハウスクリーニングの費用対効果がもっとも高い箇所をいえるのです。

以下に、代表的な水回り箇所と、内見に向けて気を付けるべきことなどを紹介します。

  • ①キッチン
  • ②浴室
  • ③洗面
  • ④トイレ
  • ⑤その他

①キッチン

キッチンで内見者が気になるのは、ガスレンジまわりの油汚れとシンク内の汚れになります。また、作業台の部分に関しては、綺麗に整理整頓し、内見者がキッチン自体の使いやすさや広さなどを確認しやすいようにしましょう。

②浴室

浴室は、白を基調とした内装であることが多いため、水垢やカビなどの汚れが目立たないようにしておきます。また、排水溝にゴミが溜まっていないことや、鏡は水垢の汚れがないように綺麗にしておくことを徹底します。

また、普段使用しているシャンプーなどのお風呂用具は、生活感を無くすことや見栄えを良くするために、内見時のみ撤去するのがよいでしょう。

③洗面

洗面所は、日常生活においては使用頻度の高い水回りです。洗面のボウルも白を基調としたものが多いため、汚れは全て落としておき、洗面まわりの普段使っている歯ブラシなどの道具は内見時のみ撤去しておきます。

物を撤去することで、洗面自体の広さや使いやすさなどを内見者が確認しやすくなります。また、蛇口などについている水垢も綺麗に落として置き、ステンレスの素材が輝いている状態にしておきましょう。

④トイレ

トイレも、日常生活においては使用頻度の高い水回りとなります。また、最も汚れやすい水回りです。

便器裏の黄ばみやカビ、クロスなどに付着した汚れなどは全て落とし綺麗な状態にします。また、換気扇に埃が溜まっていれば綺麗に水洗いしておきましょう。

⑤その他

水回りではありません、その他に掃除しておくべき箇所として玄関があげられます。玄関は内見者が最初に目にするポイントであり、汚いと第一印象が悪くなってしまいます。

よって、玄関はゴミや埃を取り除き、整理整頓された綺麗な状態にしておきましょう。

水回り以外で汚れがあまりなければ自らで掃除してもよい

水回りの汚れは、頑固なシミやカビが多く、プロの掃除業者でしか綺麗にできない場合が多くあります。しかし、水回り以外のフローリングやクロスの汚れが酷くなければ、自らで掃除してもよいでしょう

内見と言っても、内見者がシミや汚れをじっくり見ることはなく、どちらかというと間取り図などでわからない部屋内の雰囲気や眺望、日当たりなどの確認がメインになります。よって、目につかない程度に綺麗に掃除ができていれば、問題はありません。

掃除する箇所を限定することで費用を抑えることができる

先にも述べた通り、掃除する箇所を限定することでハウスクリーニングの費用を抑えることができます

よって、室内全体のハウスクリーニングは費用負担的に難しい状況であれば、水回りに限定してクリーニングするのが良いでしょう。あくまで、内見者に目につきそうな汚れをなくし、物件の好印象を与えるのが目的となることを忘れないでおきます。

ハウスクリーニングの費用相場

ここでは、気になるハウスクリーニングの費用の相場をお伝えします。以下に上げる費用は、部屋内全体をハウスクリーニングしたときの費用です。

  • ①ワンルームや1Kマンション:30,000円前後
  • ②1LDK40㎡前後のマンション:50,000円前後
  • ③2LDK60㎡前後のマンション:70,000円前後
  • ④3LDK70㎡前後のマンション:100,000円前後

なお、ハウスクリーニング業者により費用には違いがあり、費用は間取りと広さを目安に算出しているため参考数値としてご理解ください。

汚れ具合や箇所の多さ、また業者によりリビングであればエアコンの掃除、キッチンであれば換気扇の掃除がオプションにて加算されるケースもあり、料金が大きく異なるケースもあります。

①ワンルームや1Kマンション

まず、ワンルームや1Kマンションの費用相場は、30,000円前後になります。

ワンルームなどは部屋が広くなく、水回りも狭いことから全体のハウスクリーニングを依頼しても費用は高くはなりません。

②1LDK40㎡前後のマンション

次に、1LDKであれば50,000円前後が相場となります。1LDKは、キッチンや浴室など水回りはしっかりとスペースが取られているケースが多いため、費用はワンルームより若干高めです。

③2LDK60㎡前後のマンション

続いて、2LDKであれば70,000円前後が相場となります。

2LDKになると部屋が広くなるため、費用は徐々に高くなっていきます。よって、費用負担を気にするようであれば、水回りのみのお得なパック商品を検討してもよいでしょう。

④3LDK70㎡前後のマンション

最後の3LDKは、100,000円前後が相場となります。

3LDKは部屋数が多く水回りもしっかりとした広さが確保されており、ハウスクリーニングの費用も高くなります。掃除する箇所が多いため、作業員の投入人数や時間が掛かり、一般的に見積もり料金は高額となります。

ハウスクリーニング依頼時の注意点6つ

ハウスクリーニング依頼時には、いくつかの注意点があります。以下に、代表的な注意点6つを紹介します。

  • ①費用はホームページ記載の金額よりも高くなるケースが殆ど
  • ②複数社に見積もりを取る
  • ③各社のパックプランを比較し、お得なサービスの有無を比較する
  • ④年末など繁忙期には業者を手配しにくいことがある
  • ⑤安さだけでは選ばない
  • ⑥口コミなどの評価を確認する

①費用はホームページ記載の金額よりも高くなるケースが殆ど

一つ目の注意点は、ハウスクリーニングの費用は、ホームページ記載の金額よりも高くなるケースが殆どであることです。

ホームページ記載の料金は最低料金であることが多く、実際の価格を知るためには見積もりを取る必要があります。よって、ホームページ記載の金額はあまり鵜呑みにしないほうが良いでしょう。

②複数社に見積もりを取る

二つ目は、複数社に見積もりを取ることです。ハウスクリーニング業者は、インターネットで調べると多くの業者があります。どの業者もおおよそのハウスクリーニング料金が出ていますが、実際は見積もりを取らないとわかりません。

よって、見積もりは複数社に依頼し、相場観や業者ごとによる見解の違いを確認しておきましょう。また、実際に見積もり時に担当者と接見するため、信頼できる人や業者であるのかも見ておきます。

③各社のパックプランを比較し、お得なサービスの有無を比較する

三つ目は、各社のパックプランを比較し、お得なサービスの有無を比較することです。自分たちの求めるものに合致したお得なプランの有無を確認しましょう。パックプランによっては、大変お得な商品となっている場合があります。

④年末など繁忙期には業者を手配しにくいことがある

四つ目は、年末など繁忙期にはハウスクリーニング業者を手配しにくいことです。

年末は大掃除需要が多く、普段の季節よりも割高であったり、予約が取れないなどのケースもあります。よって、ハウスクリーニング業者を手配するときには、このような繁忙期を避けるのが良いでしょう。

⑤安さだけでは選ばない

五つ目は、安さだけでは選ばないことです。ハウスクリーニング業者はたくさんありますが、なかには安さだけを売りしているところもあります。

実際に依頼してみたら作業が適当であったり、作業当日に追加でオプション料金を請求されたりなどのトラブルも発生しています。よって、安さだけでは選ばずに、創業年や実績、しっかりとしたホームページがあるか、見積もり時の話し方などの接客態度を見て総合的に判断するようにしましょう。

⑥口コミなどの評価を確認する

六つ目は、口コミなどの評価を確認することです。候補にしているハウスクリーニングを実際に利用した人の口コミなどを見て、評判を確認しておきましょう。

仮にプラスの評価が多く、創業が長い業者であれば一定の信頼があるところと判断できます。一方で、創業が短くマイナスな評価が多い業者であれば、利用は避けた方が良いでしょう。

ハウスクリーニングではなく、自らで掃除するのもあり?

ハウスクリーニングを業者に依頼すると費用負担が掛かることから、自らで掃除したいと思う人も多いでしょう。実際に自らでクリーニングを行うことはありなのでしょうか?

以下にメリット・デメリットを紹介します。

自らで掃除するメリットは費用がほぼ掛からない

自らで掃除するメリットは、費用がほぼ掛からないことです。掃除用具や掃除用の洗剤を購入すると若干費用は掛かりますが、業者に依頼するほどの費用負担はありません。

掃除を負担に思わない人や、とにかく費用を節約したい人であれば、自分で掃除するのも選択肢の1つです。

自らで掃除するデメリットは、汚れが残ってしまうことがある

一方で、自らで掃除するデメリットは、汚れがうまく落ちずに残ってしまい、中途半端な清掃になってしまうことです。特に頑固な水垢やカビ、油汚れは、素人では取り除くのが困難です。

専門的な知識と用具が必要な汚れであれば、下手に自分で清掃するより、プロの掃除業者に依頼したほうが綺麗に掃除できます。

まとめ

ハウスクリーニングは、内見者に好印象を与えることで早期売却や高値売却となる可能性も高まるため、マンション売却前に行うのがおすすめです

費用負担が気になる場合には、水回りのみなど重要なポイントに絞って依頼するとよいでしょう。自らで掃除するのも費用負担の節約においては得策ですが、汚れが中途半端に残る可能性があります。

ハウスクリーニングで取引を円滑にして、スムーズなマンション売却を実現しましょう。

「マンション売却 クリーニング」に関してよくある質問

マンション売却でハウスクリーニングは必要であるのか?

マンション売却でハウスクリーニングは入れたほうが良いでしょう。理由は、下記メリットがあるからです。
・部屋が綺麗な状態になり見栄えが良くなる
・部屋の汚れを理由に値引き交渉されることはなくなる
・査定が良くなる可能性がある
・早期に買い手が見つかる可能性が高まる

ハウスクリーニングを入れるタイミングは、いつが良いのか?

ハウスクリーニングを入れるタイミングは、査定前です。査定前に行うことで担当者の心象が良くなり、査定額アップになることもあるからになります。

部屋全体のハウスクリーニングが費用負担的に難しい場合、ピンポイントでハウスクリーニングを行うべきポイントはどこか?

ピンポイントでハウスクリーニングを行うべき場所は、ズバリ水回りです。水回りは、日常生活に於いて使用頻度が高い所であり、また直接肌が触れるところでもあるので清潔さが求められます。よって、水回りは水垢やカビなどがなく、総じて綺麗な状態で内見者を迎えるのがおすすめです。

ハウスクリーニングを依頼する時の注意点とは何か?

ハウスクリーニングを依頼する時の注意点を下記に挙げていきます。
・費用はホームページ記載の金額よりも高くなるケースが殆ど
・複数社に見積もりを取る
・各社のパックプランを比較し、お得なサービスの有無を比較する
・年末など繁忙期には業者を手配しにくいことがある
・安さだけでは選ばない
・口コミなどの評価を確認する

ハウスクリーニングを自らで行うのはありなのか?

自らで行っても良いでしょう。自らで行うメリットは費用負担の軽減です。しかし、水回りなどの汚れでは、プロでしか落とせない頑固なものもあります。プロ仕様の掃除用具や洗剤、掃除そのものノウハウがある専門家が行うことで、素人ではできない綺麗な部屋に仕上げることができます。内見は購入者を決める大事なポイントになります。よって、軽度な汚れであれば自らで行うのもありですが、頑固な汚れや水垢などがある場合には、ハウスクリーニング業者に依頼してしまうのがおすすめにはなります。

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