
お盆は家族や親族が集合する数少ない機会です。
この休暇期間を使って家や土地の売却について、ゆっくりと話し合う家族も多いようです。
そして、お盆中に話がまとまってからすぐに売却の準備に取り掛かる人もいれば、お盆が終わってから時期をみて売却活動を始める人もいます。
この記事では、お盆中やお盆明けに家・土地を売却するためにやっておくべきこと、不動産会社や市場が動いて売却しやすくなるタイミングについて解説します。
目次
お盆中は不動産の売却準備期間にしよう
お盆の大型連休中に家や土地を売却したいと考える人は多いかと思います。
しかし、お盆中の不動産売却ではいくつか注意しておくべき点があります。
お盆中に不動産会社は営業していない
お盆に入ると、サービス業などを除く一般的な会社は夏季休暇として閉店し休業することが多いです。不動産業界も同じで、多くの会社や業者は休業期間に入ります。
そのため、基本的にお盆期間中は物件をすぐに売却できないと考えてよいでしょう。
「なぜ不動産会社が営業できないのか」を具体的に説明すると、次の事情も関係しているといえます。
レインズシステム休止で物件情報が見られない
不動産仲介売買などにおいて、不動産会社はレインズ(不動産流通標準情報システム)というものを活用し売主と買主の仲介をします。
売りたい人は物件情報を掲載、買いたい人はレインズに掲載された情報を提供してもらう形で売買に至ります。
レインズにおける物件情報の登録や閲覧は不動産会社(宅地建物取引業者)しか許可されていません。(※レインズは業者しか扱うことのできない不動産情報サイトという認識をしておくとよいでしょう。)
このレインズのシステムについてですが、お盆期間中(日にちは毎年異なる)は休止されます。(休止期間は毎年異なる)
システムが止まると同時に、不動産会社側の営業もできなくなるため、お盆期間中ほとんどの不動産会社は一斉に休業せざるを得なくなります。
参照:「レインズシステム休止のお知らせ」(不動産流通機構レインズ)
営業中でも売買契約はスムーズに進まない
ほとんどの不動産会社が休業している中、稀に営業している不動産会社も存在します。
しかし、お盆中に営業しているからといって家や土地の売買を目的として足を運ぶことは推奨しません。
例えば、不動産会社Aが営業中であっても他社が休みの場合、自社で所有している物件しか紹介できません。他社所有の物件はもちろん、レインズシステムが休止しているので買主への物件紹介自体が不可能となるケースもあります。
買主への物件紹介ができないということは、売主も物件を売ることができない(そもそもレインズに登録できない)ため、お盆期間中に営業している不動産会社に足を運んでも無駄足になってしまう可能性が高いのです。
お盆中にやっておくべき売却の準備
お盆明けすぐに契約・手続きを進められるように、8月初旬のお盆前や長期休暇中を使って売却の準備をしておくことも大切です。
お盆は多くの会社が夏季休暇として休業しますが、市役所・銀行・郵便局などはカレンダー通りに営業しています。
また、司法書士や土地家屋調査士などの事務所も営業していることが多いです。
お盆中にややこしい手続きや、必要書類などの準備を終わらせておくと、お盆明けの売却がスムーズに進むでしょう。
具体的には以下のような手続きを進めることができそうです。
担当者が在席中なら相談や打ち合わせをする
お盆期間中でも不動産会社が営業しており、誰かしら担当者が在席しているケースもあります。
その場合、売却や契約に関する相談・打ち合わせをしに足を運ぶ・連絡を取るのも手です。
お盆期間中であればゆっくりと冷静に担当者と話ができます。実際の売買をしにいく目的では無駄足になりそうですが、売却計画を立てたり、契約に関する不明点などを解消しにいく機会として連休を活用するのであれば良い方法といえるでしょう。
お盆明けに万全な状態で物件を売り出せるようにしておくことで、優良な買主が早く見つかりスムーズに契約を結ぶことができるかもしれません。
売却物件にある不要な家具などを処分する
売却予定の物件に不要な家具等がある場合、連休を使って処分しておくのもよいでしょう。
大きな家具などの処分や売却・移動は連休でないとなかなか行動に移せません。また、家具を動かすためには人手も必要です。
このことから、家族や親族が集まるお盆の間に家具や不用品の処分をおこなっておくのが良策といえます。
また、お盆でも営業している不用品回収業者は多いので、手間を掛けたくないのであれば回収の依頼をするのもよいでしょう。
お盆明けから需要増!家や土地を早めに売り出そう!
お盆明けは不動産市場が動き始めて活発化します。このタイミングを狙って家や土地を売り出すことで、買主がすぐに見つかるかもしれません。
お盆明けのタイミングはなぜ市場が活発化するのか、お盆明けに不動産を売り出す場合はどのようなことを重視するとよいのか解説します。
お盆明けは売買物件が増える
8月中旬のお盆明けは、売主・買主の双方が一斉に不動産売買を開始するタイミングです。
お盆中に家族や親族間で話をまとめておいた物件を売り出す人、前々から物件の売却準備をしていた人、担当者と売却計画を立てていた人など、さまざまな人が物件を売り出します。
同時に購入者も、より良い物件を選ぶため物件が数多く市場に流れるタイミングを狙って物件探しを始めます。
こういった事情もあり、取引される売買物件が増えて市場が活発化していくのが例年の流れになっています。
内覧者も増える
お盆中に購入の話がまとまっている買主は、物件が多く市場に売り出されているお盆明けに家を内覧することが多いです。
例えば、お盆明けすぐに家を購入せず9月以降~12月(年末)前に購入を検討している人が、先んじてさまざまな物件を内覧するといったことも考えられます。
購入するかどうかは別としても、お盆中に家族・親族間で購入の話がまとまり、気持ちが新鮮なうちに家を見に行くというケースもあります。
もちろん、新年に向けてなるべく早めに物件を購入したいという人もいるので、結果としてお盆明けから9月、10月頃は内覧者が増えます。
お盆明けから9月・10月に向けて物件需要が高まる
不動産の価格は需給バランスに大きく左右されます。
あまり市場が動いていない(購入者が少ない)お盆中などのオフシーズンに物件を売り出しても、希望の金額で売ることは難しいといえます。
逆に、オンシーズンに向かうお盆明けから9月・10月にかけては購入者が増える時期なので、少し価格が高めでも売却しやすくなります。
以下は、公益社団法人不動産流通推進センターが公表している、売り物件における成約報告件数の動向(2018年版)のデータをわかりやすくグラフ化したものです。(土地・戸建て以外の数値は省略)
※具体的な数値は以下の資料を参考
参照:公益財団法人不動産流通推進センター「2018不動産業統計集(9月期改訂)p.16 売り物件成約報告件数の最近の動向」
グラフから読み取れるように、お盆のある8月は一気に成約件数が下がり、不動産市場が活発化し始めるお盆明けから9月、10月にかけて成約件数がぐんと伸びています。
また、市場に流れる物件が多くなる分、価格の高い物件と比較される機会も増え、自身が売り出した物件が相対的に安く見えるという現象も購入に繋がっているのかもしれません。
このタイミングを逃さないように、お盆中から売却の準備をしていつでも物件を売り出せる状況を整えておくことが大事です。
お盆明けの不動産売却はスピード勝負
お盆明けは購入に向けて動くお客さんが増えるタイミングなので、なるべくスムーズに売り出せるように準備しておくことが大事です。
そのためには、お盆前やお盆中に必要書類の準備や各種手続きを終わらせておくことが望ましいです。
お盆明けでの売り出しが間に合わない場合は、お盆明けから8月末までに売却査定などを終わらせ、9月から売却に出せるとよいでしょう。
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まとめ
不動産市場が一時的に落ち込む8月初旬からお盆の時期は、家や土地を売却する時期としては向いていません。
お盆中は不動産会社自体も休業となるので、数少ない営業中の店舗等を一生懸命探すよりも、市場が活発化し物件需要の高まる9月・10月に向けて粛々と売却準備をするのが得策です。
まずは長期休暇中に親族や家族同士で売却の話をまとめ、物件の整理などをおこなっておくこと、また市役所や銀行などはカレンダー通り営業しているので必要書類の準備や事務的手続きを終わらせておくのもよいですね。
売却活動において、お盆明けからが勝負です。早めに当社などの不動産会社に売却相談や依頼をしておくとより高額かつ充実した不動産売却ができるでしょう。